とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

栗原川林道と吹割の滝

2014-06-23 21:02:46 | 観光
皇海山登山の最短ルートで上る場合は、栗原川林道を通らなければならない。この林道は、地獄の山道とも、非常に危険性の高い山岳ダートだとも、いろんなブログで紹介されていた。そんな訳で、登山より、この林道をいかに安全に走行できるかが一番の関心事だった。

注意点としては、単独走行を避けることと、道幅が狭く路肩も脆弱で落石が多い事から、小型で地上高のある車で行くのがベストであるという。ところが自分の車は、地上高が低く、そこそこ大きくてオフロード用ではないので、4WDのオフロードタイプのレンタカーを借りていくことにした。結果は、予想通りの悪路で、レンタカーで行ったのが正解だった。

ただ、もう一台が車高の低い大型のワンボックスだったので、やはりというか前輪がパンクする事態になってしまった。幸い、すぐ対処できたので無事登山口にたどり着けたが、帰りもパンクしたら帰れなくなってしまうところだった。この林道では、パンクしたりホイールキャップが外れてしまう車は、ざらにあるらしい。

帰り際に林道の様子を写真と動画で撮ってみた。以下、こんな具合だ。






実際走って見た感想としては、前評判で聞いていたほどの悪路ではなかったと思う。毎年、安全対策の工事が行われ徐々に整備されてきているようで、舗装路面もところどころありゆっくり走れば怖くはない。ただ、雨が降ったりすると落石がいたるところで発生する危険があり、天気がいい日に通行するにこしたことはない。また、動物の飛び出しも多く、キジが飛び出したりタヌキが飛び出してきたりする。クマも生息している地域なので、クマの目撃例も数多くあるらしい。何はともあれ、無事帰還できたのはラッキーだったという事だろう。

さて、栗原川林道が終わって国道に出ると吹割渓谷がすぐ近くにある。この渓谷には「吹割の滝」という見事な滝がある。以前立ち寄った事があり、素晴らしかったのでまだ見たことのない人の為に、立ち寄って見る事にした。

滝見の遊歩道を下って行くと、まず最初に見えるのが「鱒飛(ますとび)の滝」である。海から上がってきた鱒が、この滝から上流に行けず止まってしまうことから、昔は「鱒止めの滝」と云われていたそうだが、いつしか「鱒飛」と呼ばれるようになったといわれている。




鱒飛の滝から、巨大な奇岩「はんにゃ岩」が大きな口を開けて待ち構えている。飲み込まれそうなほどの迫力だ。それにしても、自然の造形とはいえ本当に般若の顔に見えるのがスゴイ。




そして、いよいよお目当ての「吹割の滝」が見えてきた。この滝は、国の天然記念物に指定され、東洋のナイアガラとも言われている。名前の由来は、凝灰岩、花崗岩の川床上を流れる片品川の清流が、岩質の軟らかい部分を浸蝕し、多数の割れ目を生じ、あたかも巨大な岩を吹き割れたように見えることからだという。


まさに何度見ても素晴らしい滝である。二度目ながら、ごうごうと流れ落ちる水の大迫力に感動する。


動画でも、その迫力を感じてほしい。





遊歩道をぐるっと回り、第1観瀑台から見た「吹割の滝」の様子だ。近くでも迫力があるが、上から見ると全体がはっきり見えて、これもまた素晴らしい。




一通り見終わってから温泉に入って帰路についた。沼田ICから関越道に入るとちょうど雨が降り出した。午後から雨の天気予報だったが、観光が終わるまで雨も待っていてくれたかのようだ。梅雨の合間の、ちょうどいい中日となって楽しく山歩きができた一日となった。