とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:土佐清水市大津~宿毛市

2015-03-22 17:02:26 | お遍路
民宿「とさや」のご主人に車で、昨日歩いた歯朶ノ浦トンネル出口まで送ってもらう。支度を整え、6時30分に出発する。この日の朝食は、6時前には済んでいた。


6時58分。後方から太陽が上がり岩礁を照らし出していた。


今日も海岸線を見ながらの遍路道が続く。


7時08分。叶崎に到着する。


少し寄り道して、叶崎灯台まで歩く。


灯台への道は、両側が切り立った断崖絶壁となっている。木が茂っているので良く見えないが、隙間からは真下に海が見え、まるで馬の背中のような道だ。


灯台の反対側には、叶崎神社がある。神社に向かう石段には、ノラ猫ちゃんがぽつんと座っていた。


さて、この叶崎神社はその名の通り、願いを叶えてくれるというありがたい神社だ。今回のお遍路が無事結願できますようにと祈ってきた。


小才角の集落では、スルメ漁が盛んなようで、スルメがあちらこちらに干されていた。


この辺りは、日本で初めて「宝石サンゴ」の漁が始まった発祥の地だという。サンゴを持った少女の像が建っている。ただ、現在は乱獲が多々って漁は行われていない。最近、中国船による小笠原近海でのサンゴの密漁が問題になったが、そのルーツはここにあったのだ。




さらに海岸線を歩いて行くと、岩礁の上に釣り人がいるのを見かける。よくもあんな場所で飽きもせず釣りをやって居られるものだと感心しながら歩く。


大浦から、国道を離れ月山神社への遍路道に入る。最初は、お墓の中の急坂を登っていく。


山の中の遍路道に入っていくと、地元大月小学校の生徒による応援ボードが至る所に釣り下げられてるのを見かける。一つ一つのメッセージを読みながら歩いていくと気持ちが和んでくる。




一旦山を下ると沢に出る。雨が酷い時は、渡れなくなることもあると聞いていたが、大した水量でもなく難なく渡渉する。


8時54分。月山神社に到着する。古来から、38番の金剛福寺を打ち終えた遍路は、篠山詣りか月山詣りをするのが不文律になっているという。当初は、ここを通らずに行くコースも考えたのだが、不文律になっているとあれば行かざるを得ない。特に大変なルートでもなかったので、無事月山詣りができて良かった。


この神社のご神体は、三日月形の石だという。この石がそうかと思って、注意書きを読んだら、本物は神社の奥の山の上にあるそうだ。良く分からなかったので、そのまま先に進む。


その後、再び山の中の遍路道を進むが、途中から自分の鈴の音以外の鈴の音がやけに大きくなってきていた。誰か来るのかと訝しげに後ろを振り向くと、突然藪の中から二匹の犬が飛び出てきた。ギョッとしたが、「コラッ!」と一喝したらそのまま引き下がっていった。鈴がついていたから猟犬だったのかもしれない。野犬だったら、ヤバかったかもしれないが何事もなく済んで良かった。

山を下ると今度は海岸に出る。


ずっと岩だらけの海岸を歩くのかと思ったが、程なく車道に出る。


ヤマサクラが満開となっていて、時折花吹雪が舞っていた。


これは、タムシバか?


11時45分。道の駅「「大月」に到着する。宿の主人の話では、13時くらいになるだろうと聞いていたが、あまりにも早く着き過ぎた。ここから宿までは6キロくらいしかない。このまま行ったら13時過ぎには着いてしまうので、ここで時間調整をすることにした。


この日も暑く、冷たいものが欲しくなっていたので、イチゴアイスにソフトクリームや蜜のオールトッピングを頼んだ。これが、とてつもなく美味しくて生き返った気分になる。


1時間以上、道の駅でのんびりした後再び歩き出す。相変わらず菜の花が咲き乱れ、春を感じさせる景色が続く。


14時30分。場所がわからず苦労したが、今夜の宿「大島屋旅館」に到着する。今日は、余裕がある歩きだったが、明日は32キロ程の行程となり山越もあるので英気を養っておこう。

今日の歩行距離:26.9キロ(通算585.7キロ)
明日の予定:39番札所を越え「菩提の道場」愛媛県へ。