とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

ガーミンForeAthleteの新製品が出た

2010-09-10 21:23:59 | グッズ
昨年、ガーミンのGPS機能付き腕時計ForeAthlete405が登場した。なかなかいいなと思ったが、ちょっと重そうだし値段もなかなかのものだったので、もう一年たてばもっといいのが出るかなと思い見送っていた。ところが、つい最近新製品ForeAthlete110が発売されたことを知った。

新製品はForeAthleteシリーズ中、最も軽量で日常生活サイズになっているようだ。値段は、35700円(税込み)でForeAthlete405の56700円よりはずっと安くなっている。値段が安い分だけ機能が削られているようだが、どれ位の距離をどれ位のスピードで走ったのかが一目瞭然で確認出来るし、自動ラップ機能が搭載されているので走っている途中でボタンを押す必要がない。また、付属のトレーニング管理ソフトを使用すると、ForeAthlete110で取得したデータをグラフで表示しマップ上に軌跡や高低差の表示が可能となるそうだ。これは、なかなか使えそうだ。

ただ、電池は充電タイプのリチューム・イオン内蔵で、トレーニングモード約8時間、パワーセーブモード約3週間ということなので、あくまでもフルマラソン程度のランニング時の使用にとどめるしかない。10時間以上にもなるウルトラマラソン時には使えない。

製品の詳しい概要はこちらから
http://item.rakuten.co.jp/ida-online/010-86303-00/

気象庁のデータは正確なの?

2010-09-09 22:25:36 | 呟き
今月5日に京都府京田辺市で、9月の国内観測史上最高の39.9度を観測したというニュースがあったが、どうもこのデータは怪しいようである。気象庁の無人温度観測機器の周辺に、つる草が巻き付いていたことが外部からの指摘でわかったそうだ。京都地方気象台は6日に急いでつる草を撤去した。観測結果への影響については今のところ「わからない」としている。

つる草が巻きついた写真を見たが、筒状の観測機器を覆うようにつる草が巻きついている。観測機器の構造は、筒の中に温度計があり内部のファンで下から空気を取り込み、気温を測るようになっている。つる草の影響で筒の中に空気がうまく送られず、高い温度になった可能性がありそうだ。

私は、仕事柄こういう計測機器を取り扱うことが多い。データの正確性ということは、一番大事なポイントである。機器の整備点検をしっかり行なっていなければ、表示されるデータは何の役にも立たない。気象庁による観測機器の保守点検は原則年1回しか行われず、同市の機器は昨年11月に点検していたというが、これでは点検してないのと一緒だ。常識的には月1回くらいは点検すべきだが、予算や人員が不足していて対応できないのだろう。

新聞やニュースでは、いろんな数字が報道される。マスコミで一旦流れた数字は、どんどん一人歩きしてしまう。しかも、ほとんどの人は正確な数字と思いこんでしまう。だが、このような数字は、けっこう間違っていることが多く、物事の本質を捉えてないということを認識しておく必要がある。

敵はサルものだ!

2010-09-08 20:57:44 | ニュース
6月くらいから、静岡県東部の地域で住民がサルにかみつかれる被害が相次いでいる。網戸や窓を開けて侵入し、食べ物などをあさるなどの被害が出ているという。また、自分より弱そうだと判る女性や子供には襲ってくるらしい。目撃されるサルは1匹のことが多く群れから離れた「ハグレザル」のようだ。それにしても、もうだいぶ前から新聞やテレビで報道されているのに、いまだに捕獲できないでいる。たった1匹?のサルに人間が翻弄されている。

三島市では、あまりにもサルの捕獲が難航しているのに業を煮やして、サルを家屋などに閉じ込めることに成功した市民に対し、懸賞金20万円を出す方針を決めたそうだ。懸賞金は、民家などに侵入したサルを、住人が窓を閉めるなどして閉じ込め、市職員や警察官らが捕獲に成功した場合に支払われる。無資格者のサル捕獲は法律で禁じられているため、一般市民ができるのはサルを「閉じ込める」段階までとなるという。その際、サルが暴れて家財を損壊した場合は、市で弁償するらしい。

はたして、懸賞金制度が功を奏し、サルを見事捕獲できるか気になるところだ。今のところ噛まれる程度で大きな被害はないようだが、地元ではおちおち外に出るのも心配であろう。特に小さい子供がいる家庭では、早く解決して欲しいことと思う。サルが人間のテリトリーまで進出してきたと言うことは、サルが住める場所がなくなってきたということだろうか。自然界のバランスが崩れてきているのかもしれない。

台風が上陸して涼しくなるかな?

2010-09-07 20:13:51 | 呟き
今夏の高温の原因について、気象庁の見解が3日発表されている。それによると、春まで継続したエルニーニョ現象と、夏に発生したラニーニャ両現象の相乗効果や、日本上空付近を吹く偏西風の蛇行などの複合要因だとされている。

今回の高温現象は30年に1度程度しか発生しないと定義される「異常気象」と位置付けられており、日本人の全てが異常気象と感じていたのではないだろうか。南米ペルー沖の海面水温が上がるエルニーニョ現象で熱帯域の気温が上昇。暖められた大気は、日本を含む北半球の中緯度帯に押し上げられた。そこに日本列島などに高温をもたらすとされるラニーニャ現象の効果が加わったとされる。そして、北半球を流れる偏西風が高気圧の張り出しにより日本のはるか北に大きく蛇行していることも要因の一つだ。

気象庁では「今後1週間は厳しい残暑が続く」と言っているので、10日あたりから涼しくなるのだろうか?今、台風9号が日本列島を横断するコースをとろうとしている。明日は、東海地方や関東地方でも大雨になりそうである。台風が、このコースをとるということは偏西風の流れが、今までより南下してきたということでもある。冷たい空気の流れが日本に下りてきて台風通過後は涼しくなるにちがいない。


「民主党政権の1年と日本のゆくえ」高野孟氏

2010-09-06 22:06:20 | 社会人大学
先週、久々に社会人大学があった。講師は、日本最大級のブログ・ジャーナリズムのサイト「ザ・ジャーナル」主幹の高野孟(たかのはじめ)氏だった。まさに、民主党代表選挙間近であるこの時期としては、タイムリーな話題であった。

鳩山元総理が何だか大物ぶってうろちょろしていたが、仲介の労は役に立たず、結局は小沢一郎前幹事長と菅直人首相の一騎打ちによる代表選挙が行なわれることとなった。3ヶ月前、政治混乱の責任を取って辞めたはずの二人が、またもや表舞台に上がってくるのも不可解な話だ。民主党内の代表選挙とはいえ、事実上の時期総理大臣の決定選挙でもある。

民主党と深い関わりを持つ高野孟氏は、小沢氏と菅氏の間には「戦術の違い」しか存在しないため、政策論争にはならないだろうと言う。小沢氏の目標は、理想を実現するために権力を獲得するのではなく、権力を取ること自体に目的があるのではないかとも言う。

一方の菅氏は、市民運動出身でクリーンな政治の体現者と見られがちだが、言葉が軽く理論の裏付けのない発言が多いと評価する。また、市民運動出身という肩書とは裏腹に、市民的な政策には必ずしも熱心ではないとも指摘している。

選挙結果の予想をはっきり語ることはなかったが、小沢氏に決まったとしても、政治と金の問題で国会で糾弾されることは間違いなく、国会が空転し衆議院解散に打って出るしか道はないと話されていた。小沢氏の起死回生の秘策として、民主党代表になっても総理大臣は他に人に譲るということもあるかもしれないとの話もあった。また、菅氏に決まったとしても、小沢グループの協力なくしては法案の決定も出来かねるだろうし先行きは短いとしか思えない。

小沢氏は、どうも金にまつわるダーティなイメージがあって国民感情はあまり良くないようだ。何を考えているかも良くわからないところも不安要素が大きい。かといって、菅氏が日本の総理としての器かどうかと言われると、そうとも言えない。今月中には決まるだろうが、どちらになっても短命政権になりそうで、まだまだ日本の政治空白は続きそうだ。

「浅間隠山」登山と滝見

2010-09-05 21:26:47 | 山登り
昨日は、夜立ち日帰りで群馬県吾妻郡東吾妻町と長野原町の境にある浅間隠山(あさまかくしやま)標高1,757mを登ってきた。

浅間隠山は、円錐形の美しい山で、川浦富士や矢筈山の別名を持つ。二度上峠口からの最短距離の登山コースでは、1時間半程度で山頂に達することができ、子供でも登りやすい山である。山頂の眺望が素晴らしく日本二百名山の一つに選ばれている。浅間隠山の名前は、東吾妻方面からみると、浅間山を隠してしまうことからつけられたとされている。

「浅間隠山」は当初5人で行く予定だったが、Tちゃんが仕事の都合で来れなくなり、kazukawaさん、Kちゃん、Aさんと私の4人で行くことになった。午後8時半に私の家にKちゃんとAさんが時間通り来たが、kazukawaさんが時間になっても来ない。何かあれば連絡くれる人のはずだが、心配になって電話してみた。しばらくして電話にでたkazukawaさんは、やけにくつろいだ声だった。何やら嫌な予感がした。話してみると、予感どおり曜日を間違えていたらしい。こりゃ、3人で行くしかないかと思ったが、今から支度して出るとの返事で一安心する。だが、kazukawaさんの家は遠い。迎えに寄るとしても、逆方向だし時間がかかりすぎる。結局、遅くなっても我が家に来てもらうことにした。待つこと1時間半。午後10時に4人で出発する。

山梨県の清里周辺で3時間ほど仮眠をしてから、さらに2時間かけて車を走らせ浅間隠山の登山口に8時ごろ着いた。二度上峠口の少し下にある登山口の駐車場には5~6台ほど車が止まっていたが、まだ充分余裕があった。


支度を整え、すぐ先の登山口に向かった。大きな看板に浅間隠山登山口と書かれている。頂上までは90分と書かれている。


登山道は、笹や大きな木で覆われずっと日影を歩く。日影がなければ、この日も暑くてたまらない天気だ。途中で、何やら丸い円盤が光っているのが見えた。CDがぶら下がっているようにも見える。近づいてみると、何と蜘蛛の巣だった。あまりにも美しく張られた巣なのでそっと避けて通る。


1時間15分ほどで頂上に着いた。まさに浅間山の絶好の展望台である。山頂からは360度の展望で、妙義山、榛名山、荒船山、谷川連峰なども一望である。


早速記念写真を全員で撮る。


今回は、登山の時間は少ないと承知していたので食事の時間を含めて山頂で2時間ほどのんびりしていた。各自いろんな食材を持ち寄り、ビール、摘み、焼き物、お雑煮、赤飯、ピラフ、フルーツ、デザート、コーヒーと腹いっぱいの昼食となった。写真は、kazukawaさん作のお雑煮。


さて、山頂は展望も良かったが蝶々やトンボが飛び交い、秋の気配も感じさせられた。

(アザミにとまるアゲハ蝶)


(アカトンボが草の先にとまった瞬間)


(ススキも伸びだし秋の気配だ)


(秋の花、アキノキリンソウ)

充分山頂での景色を楽しみ、下山を始める。下山途中の、草むらの中で珍しい花、レンゲショウマを見つける。淡い紫色の可憐な花で、細長い花茎を伸ばし約3~4cmの下向きの花を付けている。花が下から見上げるとハス(蓮)の花に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられたといわれている。


下山も1時間少々ですんだ。まだ充分時間があるので、帰路の途中にある浅間大滝と魚止めの滝を見による。浅間大滝は、高さ15メートルで、北軽井沢周辺で最大の滝である。流れ落ちる水音はすごい迫力である。微細な冷たいミストを体に浴びるとリフレッシュした気分になる。まさにマイナスイオンで満たされた場所だ。



浅間大滝の駐車場の左手には魚止の滝がある。こちらも5分くらいで歩いていける。魚止めの滝は岩がいくつも重なった流れで、木漏れ日が水に当った部分と影の部分のコントラストが見事で、何時まで見ていても飽きることがなかった。


この2つの滝は北軽井沢に来たら是非とも、一度は訪れてほしいスポットといえる。ここを訪れる観光客は驚くほど少ない。土産物屋もなければトイレもない。あまり知られてないからだろうが、これほどの見事な滝を簡単に二箇所も見ることができ、誰もいない滝を満喫できるのである。

その後、北軽井沢の温泉によるつもりだったが、関東圏からの大勢の観光客で道が大混雑、駐車場も満車となりあきらめて佐久のクアハウスに入浴して帰った。



非常時の備蓄食料の備えは万全か

2010-09-04 22:24:20 | 呟き
9月1日は、防災の日として全国的に防災訓練が行なわれる。特に静岡県では、熱心に行なわれている。会社や地域でもこの時期に防災訓練を行なうことが多い。私の地域でも、明日の日曜日朝から防災訓練があり、参加しなければならない。そんなこともあって、改めて防災意識を高めると共に身の回りの状況を見直してみる気になった。

先日ラジオでもDJが話していたが、備蓄食料の確認をしたほうがいいとあった。我が家でも数年前くらいに、3日分の非常時用の食料を二人分購入してあった。その時は、いろいろ心配になって一通りそろえたわけであるが、何年も経つとその頃の気持ちが風化してしまっている。食糧も何時買ったのか忘れてしまっていた。そんな訳で、物置に入れてあった食料を出してみたら、昨年の10月で賞味期限が切れていた。

多分、食べれられないだろうが、一応一通り確認して処分すると共に、新しい物に買い換えておく必要がありそうだ。ちょっともったいない気がするのだが、痛んでいては使い物にならない。期限を良く把握して、期限切れ前に賞味しておけばよかった。これらの非常用食料は、キャンプや山登りの食料として使えるので、今後は期限が近づいたらその時に使ってみることにしよう。

東京マラソン、来年も狭き門に

2010-09-03 20:26:25 | マラソン
「東京マラソン2011」の申し込みが8月31日(火)で締切られた。HPによると申込状況は以下のとおりである。

申込者数合計 335,147人 (定員の約9.6倍)
マラソン(定員32,000人のところ 294,469人 9.2倍)
10km(定員 3,000人のところ40,678人 13.6倍)


因みに過去の申し込み状況は下記のとおりだ。

2007 申込者数合計 95,044人
マラソン(定員25,000人のところ77,521人  3.1倍)
10km(定員 5,000人のところ17,523人  3.5倍)

2008 申込者数合計 156,012人
マラソン(定員25,000人のところ130,062人  5.2倍)
10km(定員 5,000人のところ25,950人  5.2倍)

2009 申込者数合計 261,981人
マラソン(定員30,000人のところ226,378人  7.5倍)
10km(定員 5,000人のところ35,603人 7.1倍

2010 申込者数合計 311,441人
マラソン(定員32,000人のところ272,134人  8.5倍)
10km(定員 3,000人のところ39,307人  13.1倍)

これを見ると、申込者が年々増加しいるのがよく判る。
来年は、マラソンの部で10倍近い倍率となってしまったようだ。
とりあえず、エントリーだけはしてあるが、まず当選はないだろう。
当選したとしても、仲間と必ず一緒に行けるわけでもないので
その点がつまらない。もう2回行ったから、そんなにも期待してない。
もし当ったら、もの凄い幸運を手にしたと感謝することになるだろう。

万能鑑定士Qの事件簿V/松岡圭祐

2010-09-02 22:48:37 | 読書
万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)
松岡 圭祐
角川書店(角川グループパブリッシング)


松岡圭祐の最新作「万能鑑定士Qの事件簿V」を早速買って読んだ。「千里眼」シリーズに嵌って以来、松岡氏の作品は全て読んでいる。この「万能鑑定士Qの事件簿」シリーズは、最近刊行されたばかりだが、すでに5巻目となる。特別な超能力を持っていたり、運動能力が高いわけではないが、類まれなる記憶力と洞察力を持った若きヒロイン凛田莉子が、不可解な事件を的確な推理で解決していくという話である。

今回は、パリ旅行を計画した凛田莉子が、高校時代の恩師・喜屋武先生と何故か同行することになってしまい、パリの一流レストランで起こった事件を解決していく。このシリーズは、一連の流れで続いているので、莉子と登場人物との関係は1巻から読んでおいたほうがいい。喜屋武先生は高校卒業後の莉子が劇的に変化したことを知らないので、パリ旅行を通して教え子が蛹から蝶に変化したことを知っていく様子を読むのは面白い。

レストランの事件は、日本で起きた毒入り餃子事件を彷彿させる内容だ。松岡氏の作品は、最新の事件や現象を作品に取り入れているのが多いので、結構身近な話題で興味を引かれる。ただ、事件を起こした犯人の動機が、無理やり過ぎないかと言うきらいはある。本のページ数は300ページに満たないので小一時間で読んでしまった。軽く読むには丁度いいページ数だが、謎解きはそれほど唸らせるというほどではなかった。ところどころで、発揮される莉子の鑑定眼の鋭さだけが読みどころだろう。次作は、僅か2ヵ月後の10月に刊行されると言うが、もうちょっと捻りを利かせた作品を期待したい。凛田莉子という新しいキャラクターは、イラストからのイメージが強くあって大いに魅力を感じているのだが、作品中のインパクトがあまり強く感じられないのが残念だ。

大日三山縦走 2日目

2010-09-01 22:40:51 | 山登り
二日目は、天気予報どおりいい天気の朝となった。5時の朝食を済ませると、小屋前の広場でご来光を待つことにした。正面の剱岳より右側方向の奥大日岳のあたりからでてくるようだ。


谷間にかかった雲海が、しだいにピンク色に染まり、シルクのスクリーンで覆われたような景色になってきた。


雲海の上に浮かび上がる、猫又山。


後方に見えるのは、大日岳であり、片道15分程度で行ける。この後行く予定だ。


剱岳と奥大日岳の間からご来光である。


ご来光を眺めてから、大日岳を目指して登りだす。15分ほどで大日岳山頂に到着した。ここからは360度の展望である。南側に目を転じると、大きな薬師岳の山容が圧倒的に迫ってきた。


大日岳山頂(2501m)で、剱岳をバックに記念撮影する。


山頂のすぐ近くには、大日如来を祭った祠がある。


西側に目を転じると、立山連峰の連なりが見える。


剱岳を背景にしたチングルマ。


何時までも去りがたい山頂だったが、意を決して下山する。すぐ下に見えるのが大日小屋だ。


小屋に戻り、小屋番さんといろいろ話をしていたら小屋を去りがたくなっていた。最後にスタッフ全員を呼んでくれて、一緒に記念写真を撮った。


さてこれから、ながーい下りとなる。大日岳が2501mあり、下山口の称名滝バスターミナルの標高は973mである。なんと1500m以上の高度差を一気に下山することになるのだ。登るのも大変だが、下りも心して行かないと怪我をしかねない。広い弥陀ヶ原を下に見ながら徐々に下って行く。


ほぼ半分下り、大日平まで下ってきた。


下り始めた頃、はるか彼方に見えた大日平小屋にやっと着いた。今シーズン、大日平小屋は閉鎖中である。この下にある登山道で大きな土砂崩れがあり、しばらく通行止めになっていたこともあって今シーズンは改修も兼ねて営業を止めたそうである。


この辺りの木道は、最近新しくなったようで最新の技術が使われている。木道の合間には、溝が掘られ滑り止めの役目をしているが、それ以外に、グレーのサンドペーパーのようなものが打ち付けられていた。何でも「滑べらーず」というものらしい。


切り立った尾根伝いをずっと下っていくと、牛ノ首という場所に着いた。牛ノ首から猿ガ馬場までの区間で大規模な土砂崩れがあって、通行は最大の注意を払って行く様にいわれていた。ひと時は、完全に通行止めだったらしいが山小屋の人たちの努力で道が作られており、なんとか通行する事が出来たが、一人ずつ安全を確認しながらの下山だった。



これは、落石監視カメラと警報装置である。


危険箇所を無事通過し、やっとのことで大日岳登山口に着いた。ここからは、観光客が闊歩する称名滝への遊歩道となる。


観光客の中に混じり、称名滝を見学する。四段に分かれたこの滝は、全落差350mを要し日本一の落差を誇る大瀑布である。かなり離れているはずなのに、水しぶきが体にかかり気持ちいいことこの上ない。しばし、涼を感じて滝を眺めバスターミナルに向かった。


バスの時間にも丁度良く間に合い、立山駅に戻った。その後、高速で無事帰路に着くことが出来た。今回も天気に恵まれいい山旅となった。ただ、下界の暑さが相変わらずなのには閉口した。