ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

引き続き交通事故の話

2008年05月02日 | 雑記
今日、横断歩道で男性が轢かれ重体になる交通事故が名古屋で発生した。

交差点を右折してきたSUV(ハリアー)が、横断歩道の途中で荷物を落とし、しゃがんで拾っていた男性を轢いてしまったという状況で、おそらくはしゃがんでいた男性が車高が高いSUVの死角に入ってしまったということだと思う。

私も同じようなSUVに乗っている。
ためしに横断歩道の地面がどう見えるか近所を注意しながら運転してみたところ、横断歩道の地面の一部はピラーの死角からボンネットの死角にほぼ連続して入ってしまい、ほとんど見えないことがわかった。

しかし、これは運転席の高さ調整によって状況がかわる。上記は運転席のハイト調整を一番下まで下げた状態での見え方であり、私の車と座高の場合、シートを一番上に上げると問題がない。

カーメーカーはSUVの着座位置について対策を講じるべきではないだろうか。

それ以前に、大きな交差点の右左折は原則矢印信号にするべきだ。
国交省が本気で交通事故死者を減らしたいなら、通信を使ったスマートウェイなんかよりもこうした地道な改善にこそ先に資源を投入するべきだろう。

高齢ドライバー

2008年05月02日 | 雑記
昨日も倉敷で76歳の高齢ドライバーによるアクセル・ブレーキ踏み間違えによる死亡事故が発生した。

今後、高齢ドライバーの増加に伴って、これは大きな社会問題に発展する可能性が高い。

これをなんとか、ハードウェア側で防止することはできないのだろうか。
ひとつの提案として、ゴーカートのようにアクセルとブレーキを右足、左足専用にしてしまうという意見があるが、それでもアクセル・ブレーキの錯誤は発生するかもしれない。

そこで考えたのだが、こんなことはできないのだろうか?
・アクセルをフルスロットルで踏み込むことは、現実的にあまりない。
・一方で、パニックブレーキの時は通常、全力で床まで踏み込む。

それならば、アクセルを床まで踏む込むと燃料をカットする、またはブレーキがかかる仕組みにすれば、踏み間違いによる最悪の事態は避けられる。
もちろん、合流などで緊急の加速をしようとしてエンジンがストールするのはまずいので、一定以上の踏力でしか作動しないようにし、作動中は車内に警報を鳴らすなどの工夫がいるだろう。

とはいっても、「アクセル踏んだらブレーキがかかる」装置というのはかなりハードルが高い。
しかし、ITSを活用して位置情報から混雑地帯や駐車場内だけで作動するようにしたり、前方に障害物があるときに作動するようにすることは十分可能だろう。

これらは簡単に実現する話ではないが、高齢ドライバー対策は真剣に考えたほうがいい。