ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

NY ITS世界会議

2008年11月21日 | ITS
ITSを疑うとしてはニューヨークで開催されているITS世界会議に触れないわけにはいかないだろうが、あまりぱっとした話題もなく、書くことはない。
VIIという言葉が出てきているようだ。Vehicle Infrastructure Integrationの略で、所謂車車間や路車間通信のようなことを言っているらしい。
これの実験も行われたようだ。

前にも書いたが、この車車間通信が地デジへの移行の理由の一つにされていることをご存じだろうか?アナログ停波した後の周波数をITSに割り当て、交通事故防止に使うという、「安全」という誰にも否定できない理由をこじつけてアナログ停波を正当化している。でも、この車車間通信ってのは全く進展がなく、私は結局そんなものは実現しないと思っている。
どう考えても費用・実現性と効果が釣り合わない。

歩道に穴が開いていたら、看板を立てて注意喚起するのが普通だろう。
それを、「近づいた人の携帯電話に警告を発信する」といっているようなものなのだ。言うまでもなく、この仕組みは100%の人が携帯を持つまでは機能しない。

来年度からスマートウェイということでこの車車間、路車間通信の大規模社会実験を行うとITSジャパンはぶちあげていた。
しかし、この経済状況の中でスポンサーである自動車メーカーとしては収益に直結しない事業へ投資する余裕はない。
ITS世界会議では、GMが直前になってデモを中止したそうだ。

かなりトーンダウンしているように感じるのだが、どうなんだろう。

AU BOX

2008年11月21日 | モバイル・ウエアラブル
すっかり更新を怠ってました。

最近AUが宣伝している;AU BOXという物がなんだかさっぱりわからなかった。機械を月額315円で貸し出すというからには、がっちり通信料をとるんだろうな、と想像していたら、意外にも通信料は全くかからない。

ようするにこれはいわゆるセットトップボックスで、テレビにつなぐことで次のことが出来るという。

CDから音楽をAU携帯に取り込む。
DVDを観る。
さらにブロードバンド回線に繋げば
rismoを使って音楽を携帯に取り込んだり、動画をダウンロードして携帯に取り込むこともできる。これらが有料サービスで、ビジネスを成立させるのだろう。

基本的にパソコンを持っていない人、つまりrismoを使いたくても使えないユーザーを取り込みたいと言うことのようだ。

しかしパソコンを持っていないがブロードバンド回線を引いている人は存在しないだろうから、個室にパソコンがない高校生などがターゲットだという。

本当にこれって需要があるのかね?
ダウンロードなんか家のパソコンでやればいいし。
パソコンがない人が携帯に音楽を入れることもできる、という使い勝手はあるけど、そもそもパソコンを使わないタイプの人って携帯で音楽聴くなんてことしない系でしょ?

そうはいっても月額315円ならDVDプレーヤー買うより安いから、結構申し込みはありそうだけど、ビジネスとしては難しいんじゃないかと思う。