ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

大型店舗規制

2010年10月09日 | 雑記
大畠経産相は10月7日、都内で開催された中小企業関連団体との懇談会の後、記者団の質問に答え、大規模小売店の出店で地域の商店街が衰退している問題に関して「さらなる大型店の展開によって地域社会の秩序に支障が生じる」との認識を示した。その上で「規制を強化することが必要だ」と述べた。

 経産相は懇談会の冒頭あいさつで「ひともうけしてやろうという乱暴な波に(商店街が)のみ込まれる感じがある。このまま放置すると地域社会が崩壊してしまう」と危機感を強調。「新しい地域社会づくりに再スタートする決意で進まなければならない」と訴えた。

労組出身で、かつて北朝鮮訪問団などを積極的にやっていた大畠大臣の「ひともうけしてやろうという乱暴な波」という表現には、大企業イコール悪というステレオタイプななにかを感じてしまう。

商店街の衰退は社会構造の変化であり、社会構造を変える以外にそれを阻止することは出来ない。でもいったん便利に慣れたら、後戻りなんて出来ない。いまさら大規模小売店を規制しても、シャッター街が復活するとは到底思えない。

アクセス、価格、品揃え、ワンストップショッピングというほとんどすべての面で勝る大型店に商店街が対抗することは不可能で、大規模店舗を規制することは単に消費者に不便を強いるということでしかない。
大規模店を規制すると商店街が復活するって本気で言っているとしたら、なんと言う生活感の欠如だろう。

むしろ、シャッター街を復活されるためには、その土地の伝統や建造物などを生かした観光的な手法しかないのではないか。で、それは郊外型の大規模店とはそもそも競合しないのではないか?