ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

スカイツリーとデジタル放送

2010年10月13日 | モバイル・ウエアラブル
我が家は六本木ヒルズによる視聴障害地域なので、森ビルの負担でケーブルTVが提供されいている。
もし東京スカイツリーが出来て森ビルがケーブルTV支援を止めてしまうと、我が家はたちまち地デジアンテナを立てなければならなくなるのでとても困るので、それだけはやめてほしいと思っている。

それはさておき、面白い話を聞いた。
六本木ヒルズが建って、視聴障害が出た場合は森ビルが対策をする。
しかし、東京タワーから東京スカイツリーに変わったために視聴障害になった場合は、ビルデベロッパーは対策をしない。それはそうだろう。
で、東京スカイツリーも補償はしないらしい。自力でケーブルTV等を契約しなければならないという。

これは当事者になったら、全く納得いかないだろう。

東京スカイツリーの主たる目的はワンセグ放送のカバー向上らしい。しかし、ワンセグってそんなに重要なメディアではない、ということが、今や証明されつつある。
どう考えても、ワンセグのために世界一の放送タワーは必要ない。

どうやらスカイツリーは下町待望の観光施設、ということらしい。

MediaFLOが撤退するらしい

2010年10月13日 | モバイル・ウエアラブル
マルチメディア放送なんて成功しないだろう、という記事を二回ほど書いたが、そうこうしているうちにアメリカのMediaFLOがどうやら事業撤退の方向だ。専用端末の販売を中止し、来春以降のサービス継続については不透明だという。

実はMediaFLOの不調はもう随分前から言われていたし、7月にはクアルコムから売却の可能性が言われていた。
MediaFLOは契約数を公開していない。こうしたビジネスで契約者数を言わないのは、十中八九不調ということだ。

一方で評論家の神尾寿氏は今年の7月時点でこんな記事を書いている。
「誤解を恐れずに言えば」この人は取材時に全くなにも感じ取れなかったのだろうか。

アメリカでは公共交通機関で通勤する人が少ないので、そもそも携帯端末で動画を観ると言うニーズが日本に比べれば小さい。でもアメリカにはワンセグがないので、携帯端末でテレビをみるならMediaFLOしかなかったわけだが、それでもやはりお金を払ってまで小さい画面でテレビを見たい人はそんなに多くなかった、ということだろう。我が国のワンセグも、思ったより朝晩の通勤電車で見ている人は少ない。

スマートフォンが無料でyoutube等の動画コンテンツにアクセスでき、また動画以外でもちょっとした空き時間をつぶせるさまざまなコンテンツがある中で、携帯端末向け有料ビジネスが今後成功するとは思えない。神尾氏がいうような、車載器への拡大なんて、もっとない。

CEATECではmmbiが派手なピンクのブースを出して大いに宣伝をしていたが、お金に困らないドコモが大手広告代理店を使ってやりたいようにやらせている、という感じだった。
多分、無理だね。