ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

次世代ITSは自動運転

2012年03月29日 | ITS
26日、国土交通省は次世代ITSに関する勉強会について報道発表を行った。
次世代のITSは高速道路の自動運転ということらしい。

この方向は好ましい。
私はこのブログを始めた当初から、ITSの真の目的は交通事故の防止であり、高速道路の重大事故が居眠りによる追突や車線逸脱によるのもであることから、自動運転はその一つのゴールで有るべき、といってきた。

さらに、アドバンスドクルーズコントロール、もしくはそれ以上に道路側で交通流をコントロールする仕組みは、サグや合流による渋滞を解消する効果がある。

こうした取り組みが2020年をゴールに進められるとしたら、それはとてもいいことだろう。

報道発表資料で気になる点といえば、こうした取り組みを外部物流業者などに委託して、有料サービスにする、という可能性に言及しているところ。
これはどうかなと思う。むしろ道路側は社会インフラで用意し、車両側はカーメーカーに委ね、自動運転対応の通行自体は無料で提供するべきだろう。それ専用の車線を作って、車載器の普及を促せばいい。

下手に民間を活用するといって有料化でサービスをした場合、普及速度はかなり限定されると思う。
この施策が交通事故の減少に寄与するなら、社会インフラ化が正しい。

ところで、巨額の費用を投じて建設した第二東名は、将来自動運転化に対応できるように設計されているのだろうか?