ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

食の偽装で思うこと

2013年11月04日 | インチキ・疑似科学
ホテルレストランの産地偽装問題が過熱している。
確かにオージービーフを和牛というのは詐欺行為だし、高級ブランド食材名を偽って謳ったのは問題だと思う。
しかし、どうにも納得できないのが芝えび、車えび。

これについては中華料理の団体が声明をだしたらしいが、大きな海老を車えび、小さな海老を芝えびと称するのは
中華料理では昔からだろう。これは明蝦と蝦仁の訳がそれぞれ慣例として車えび、芝えび(本来はむき海老)としていたことに由来する。
中華メニューで芝えびのチリソースと称して芝えび以外を使っているレストランはいくらでもあるはず、というか
そのほうが多いのではないか。消費者をだます意図でやったことではない。
そもそも「バナメイえびのチリソース」なんて書いてあったら何が出てくるのか普通の人はわからない。

今、ホテルや大手レストランは対応に困っているはずだ。このまま知らん顔して、メニュー表記だけ「小エビ」
にかえるか、お詫びを出すか。知らん顔してあとからネットやメディアにたたかれたら炎上するという判断から、公表に踏み切ったところも多いだろう。
さらに、お詫びを出したら返金についても言及しなければならない。
「俺は国産の芝えびだと思って注文したのにバナメイえびとはけしからん、金を返せ」と本気で思う人はいないだろう。
でも、レシート無しで返金といえば、結構な人がくる。

和牛や京野菜などのブランドを偽った悪意あるケースと海老は分けて考えるべきだ。
メディアもこれに関してはもう報道をやめたほうがいい。

上海高島屋の状況 その後

2013年11月04日 | 上海生活
昨年末オープンした上海高島屋だが、公式発表いわく「島の問題で立ち上がりの宣伝ができず認知が進まなかった」ことから、9月末にグランドオープンと称すセレモニーを実施した。確かに中国人の間ではさほど知名度が上がっていないのは事実だろう。しかし4万人といわれる日本人居留者は全員知っている。そして、多分一度は足を運んだだろう。少なくとも我が家はその後食事以外ではリピートしていない。
立地が不便だし、敢えていくほどの価値を感じなかったからだ。

グランドオープンから1ヶ月たった昨日、6階のクリスタルジェードレストランで夕食を食べてきた。

日曜日、到着は6時15分。残念なことに、やはり売り場は閑散としていた。
レストランフロアには結構人がいたが、どこも行列はなくすぐ入れる状態。
上海では日曜の6時といえばレストランの順番待ちは当たり前なので、決して流行っているとは言えない。

地下の食品フロアは撤退した店舗を再編し、人気の香港スイーツ「満記甜品」が新しく入っていたが、ここも空き席があるような状態。普通の駅ビルにある満記甜品は大抵満員だからこれも苦しいんじゃないか?

鈴木社長は「日本の上質なサービス、接客で時間をかけて成功させる」というが、それとは裏腹に食品売場ではまるで地元スーパーのような店員同士のおしゃべりが目に付いた。

少なくとも上海では、大手中国系商業施設の接客はどんどん向上している。
日本式接客で簡単に勝てるとも思えない。それもどれだけ徹底されてるのか。
まあ、売り子さん達もあの客数じゃモラルがあがらなくても仕方ない。

10年かけて成功させるというが直ちに撤退するのが正しい選択肢のように思える。