コネクテッド・カー、以前はテレマティクスと呼ばれていたものだが、要は車+通信のこと。テレマティクスとコネクテッドカーの間に何らか定義上の違いがあるのかは私もよくわからない。
テレマティクスに関してはかなり以前に「車業界最大のバブルになる」と書いた。実際は弾けるほどビジネスは膨らまなかったからバブルとは言えないが、当時の期待感まで含めて言えばそれは正しかったと思う。多くの業界関係者が誰しも車と通信が結びつけば今までに想像もできなかったビジネスが生まれるといっていたし、それは規定路線だと言っていた。ビジネスとしての期待の大きさもITSの「11兆円」のなかの重要な位置を占めていた。
しかし、結局トヨタ(G-Book)、日産(Carwings)が力を入れたテレマティクスは結局プロフィットモデルを描くことはできなかった。
その理由としては、当時のテレマティクスができることが車内でのインフォテイメント中心であり、それは言うほど需要がなく、さらに時代と共に同乗者の携帯端末が簡単にそれに取って代わってしまったことなどから、会費を払う価値をユーザーが見いだせなかったということだ。
テレマティクスが登場してからもう10年以上が経過し、多くの叡智がその普及に取り組んできたが未だに誰もが想像もできなかった新ビジネスが現れないということは、そもそもそんなものはなかったのだ、と考えるべきだろう。
しかしそのバブルは弾けず、コネクテッド・カーと名前が変わった。ではなにが変わったのか?
楽観的な人は未だに車内インフォテイメントをいうが、実際にはもっとビジネス寄りにしかその需要はない。
確実にニーズが有るのはカーシェアリング。これは車の地位情報を常時アップロードしないと成立しないし、施錠解錠管理も通信が必要。
将来的には民泊のように個人の車を他人に貸すというエンドユーザー向けアプリケーションも考えられるが(実際に海外では存在する)、当面はBtoBの話だろう。
エンドユーザー向けに最も現実味のある話は、走行状況を保険会社に提示し、使用状況と運転の安全性評価から割引を得るということ。
これはありうる話で、テレマティクスのころからずっと言われているが今のところまだ顕在化していない。
その他、車両の状態をモニターすることによるアフターセールスビジネスチャンスとか、盗難セキュリティ関連とか細かいことは色々あるが結局キラーとなるような大きなものは今まで出現しなかったし、その状況に変化はない。
コネクテッドカーと自動運転を結びつける考え方もある。というか、おそらく自動運転車両はいずれにしてもコネクテッドでないとならない。
自動運転車は無人でも移動しないと意味がない。自分で車庫に入る、車庫から出て来る。そのためには絶対に通信機器が搭載されていないとならない。
また、自動運転車には高精度地図情報が必要だが、それは常に最新状態でなければならないことからアップデートに通信は必要となる。
しかし、それ以上にエンドユーザーにとって車+通信の意味はない。運転から開放されるのだからビジネスチャンスが拡大するという見方はあまりに楽観的だ。簡単に言えば、運転から開放されれば人は皆スマホをいじるだろう。
車がコネクテッドになるのは自動運転をみすえれば規定路線だけど、コネクテッドでエンドユーザー向けビジネスが拡大するとは思えない。これはテレマティクスの頃から基本的に変わっていないと思う。
テレマティクスに関してはかなり以前に「車業界最大のバブルになる」と書いた。実際は弾けるほどビジネスは膨らまなかったからバブルとは言えないが、当時の期待感まで含めて言えばそれは正しかったと思う。多くの業界関係者が誰しも車と通信が結びつけば今までに想像もできなかったビジネスが生まれるといっていたし、それは規定路線だと言っていた。ビジネスとしての期待の大きさもITSの「11兆円」のなかの重要な位置を占めていた。
しかし、結局トヨタ(G-Book)、日産(Carwings)が力を入れたテレマティクスは結局プロフィットモデルを描くことはできなかった。
その理由としては、当時のテレマティクスができることが車内でのインフォテイメント中心であり、それは言うほど需要がなく、さらに時代と共に同乗者の携帯端末が簡単にそれに取って代わってしまったことなどから、会費を払う価値をユーザーが見いだせなかったということだ。
テレマティクスが登場してからもう10年以上が経過し、多くの叡智がその普及に取り組んできたが未だに誰もが想像もできなかった新ビジネスが現れないということは、そもそもそんなものはなかったのだ、と考えるべきだろう。
しかしそのバブルは弾けず、コネクテッド・カーと名前が変わった。ではなにが変わったのか?
楽観的な人は未だに車内インフォテイメントをいうが、実際にはもっとビジネス寄りにしかその需要はない。
確実にニーズが有るのはカーシェアリング。これは車の地位情報を常時アップロードしないと成立しないし、施錠解錠管理も通信が必要。
将来的には民泊のように個人の車を他人に貸すというエンドユーザー向けアプリケーションも考えられるが(実際に海外では存在する)、当面はBtoBの話だろう。
エンドユーザー向けに最も現実味のある話は、走行状況を保険会社に提示し、使用状況と運転の安全性評価から割引を得るということ。
これはありうる話で、テレマティクスのころからずっと言われているが今のところまだ顕在化していない。
その他、車両の状態をモニターすることによるアフターセールスビジネスチャンスとか、盗難セキュリティ関連とか細かいことは色々あるが結局キラーとなるような大きなものは今まで出現しなかったし、その状況に変化はない。
コネクテッドカーと自動運転を結びつける考え方もある。というか、おそらく自動運転車両はいずれにしてもコネクテッドでないとならない。
自動運転車は無人でも移動しないと意味がない。自分で車庫に入る、車庫から出て来る。そのためには絶対に通信機器が搭載されていないとならない。
また、自動運転車には高精度地図情報が必要だが、それは常に最新状態でなければならないことからアップデートに通信は必要となる。
しかし、それ以上にエンドユーザーにとって車+通信の意味はない。運転から開放されるのだからビジネスチャンスが拡大するという見方はあまりに楽観的だ。簡単に言えば、運転から開放されれば人は皆スマホをいじるだろう。
車がコネクテッドになるのは自動運転をみすえれば規定路線だけど、コネクテッドでエンドユーザー向けビジネスが拡大するとは思えない。これはテレマティクスの頃から基本的に変わっていないと思う。