たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

二王子岳の夕景と夜明け (10/19)

2014年11月13日 | 登山
続き


蝋燭の炎が揺らめく中、同宿の人達との山談義は尽きません

そうこうしている内に外が仄かに赤みを帯びてきました

冷たい空気に身を縮ませながらカメラを構えます

夕日は既に沈んでいましたが日本海の上に広がる残照が

この後 始まるドラマの幕開けを予感させるように辺りの景色をぼんやりとさせます

やがて夜のとばりが降り 山頂が明るさを失うと

変わって新発田の街の灯りが徐々に輝きを増し、まるで宙に浮く無数の星の様に浮かび上がってきました

何と言う美しさでしょう

今まで山頂で泊まった経験は数知れず有りますが、この様な幻想的な景色を嘗て見た事が有ったでしょうか

この山の天候は年間を通して良い日が少ないと聞きましたが

そう言われる中でこんな素晴らしい夜景に出会えた私達は何と言う幸せ者

今日は各王子に祀られる神々のご機嫌が余程 良かったのでしょう


ガスで暖を取りこの日は早々に就寝、明朝のご来光に期待いたしましょう


明けて10月20日

空が白み飯豊連峰の向こうがボンヤリと紅くなりました




少しずつ少しずつ辺りが明るくなるにつれ飯豊の稜線がくっきりと浮かび上がります


もう直ぐ






ジリジリと待ちます

目覚めの時を待つ山々も、さぞや待ち詫びている事でしょう




そしてついに

清々しい二王子岳の夜明けです




夜の間、谷あいの村を守る様に沈んでいた雲

その役目もあと僅か、私達の下山と共に上昇していく事でしょう




続く


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コメント (10)
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