一人静か
2015年04月17日 | 花
ヒトリシズカ 名前がいいですね
そして名前の由来もいいですよ
「しずやしず しずの おだまき くりかえし」
源義経を想って舞う静御前の姿に重ねて付けられたんだそうです
この花は開くか開かないかという、そんな時が一番風情が感じられます
そんな素敵な名前を付けて頂いたとあれば他の花が背伸びして待っています
さぁ、これはムスカリ
「何で私はこんな名前なの?」とムスッとし相当カリカリしていました
ではエーゲ海の星で満足してくれますか?
「そうです、そうでした
ここの主は貴女の事を放りっぱなし
それでは真っ赤な実も生る訳け有りませんよね
ルビーの溜息と付けたら溜息ですか?」
「一人静かに咲いてもニリンソウ
何故、貴女は何時も一輪しか咲かないのでしょうね
毎年こんなだったら孤独なロンリーって付けちゃいますよ」
「そんなぁ、せめて君待ち草にして下さいよ」
「それって面倒みない私への当てつけですか?」
「毎年、こんなに美しく咲いているのに扱いがとても邪険なの、此処の主
一生懸命、種を飛ばして子孫を増やしているのに芽を出せば引き抜かれる
引き抜きも大企業なら嬉しいですけどね、庭の隅にポイですよ
何とか生き残った者だけで来年に向けて頑張りはするんですけどね
だから付けてくれた名前が二度とオキナグサですって
堪りませんよねえ」
「はいはい、貴女も一言文句を言いたいんですよねヒヤシンスさん」
(これは、もう?十年前、子供が幼稚園で水栽培で育てた物を路地植えにし
引っ越しの際、掘り出して此方へ移植したものです)
「忘れずに持ってきてくれた事には感謝していますけどね、後が悪い
一度でも球根を掘り起こして秋になったら埋め戻してくれた事が有りましたか?
何だか上のオキザリスさんじゃないけどオキザリにされソウなのが寂しくて寂しくて」
「それは私が悪うございました、今年からは心を込めて面倒みさせて頂きますワ
お詫びに乙女の祈りでは駄目かしら」
「どこかで聞いた事が有る様な無い様な・・・」
「可愛がられていない花もいる中、私は推薦されて日溜りの仙女ですって
でも今年は3年目、掘り起こして球根を秋まで大事に保管、忘れないで下さいよ、たかさん」
「私も危ういの
一つ二つ残して毎年ポイされるのよね
だからなるべく根をはり踏ん張っているんですけどね
でも何故か南の海のサンゴなんて呼ばれちゃって
ここの主の腹の中がサッパリわからないわ」
遥々九州からやって来たチューリップ
「友人からのプレゼントと有っては枯らす訳にはいかないのでしょう
3年ごとの球根の彫り起こしは忘れていないわね
グッと雰囲気を変えてと考えてくれたのがプリマドンナ プリマドンナよ、イエ―
「私はこの家の者ではありませんが雨に打たれ散りゆく姿が哀れと
月のしずくと命名して下さいました
ご近所のよしみ、また秋と春に会いにきますね」
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