たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

金北山(佐渡最高峰)5/18

2015年06月05日 | 登山
金北山を登るのに車で来ている私達は行程の長さからピストンする事は不可能でしたので

一日で登れるルートを探した結果、約1000mの標高差は覚悟の上で

沢口登山口からの姫ヶ沢ルートで登り上げる事に決定

偶に舗装路となるものの殆どがダートな狭い林道をダムを二つ見送り奥へ奥へと入ります

最初は標識が分からずかなり置くまで入ってしまったのですが

引き返す時に少し上に石仏が有るのを見つけ

もしやと車を停めて確認しますと登山口を表示する物は有りませんでしたが

登山道が鳥居を潜って奥に伸びているのが確認できました

明けて18日


ここは登山口から少し先に進んだ一寸した空き地

もう佐渡へ来て三泊目になりますが後部座席を倒せばフラットになり足を延ばして寝られますので

睡眠が不足する事も体調の疲れも無く快調です

身支度を整え7時半、歩き始めました




人家から結構離れた場所なのに、どなたがお花を手向けているのでしょう

生花が生けて有りました

今日の無事をお願いして、さぁ出発です


豪快に落ちる滝を木の間越しに眺める道は谷側に傾斜

ロープにしがみ付いて崩れた崖のへつり

初から厳しく気が抜けない道が続きます


時に滝を見


四足動物の様に這いつくばって登ったり


丈の長い草に隠れた心細い道を進んだり・・・なかなか骨の折れる登山道ではないですか

    

フタリシズカと、これはオーレンの実でしょうかね


漸く沢と離れ水場が有るたて池の清水で一息入れ横山登山道出合に到着です

傍らに黄花ハンショウヅルが咲いていました

其処へやって来た女性に「どちらから登って来ましたか?」と問われましたので

「姫ヶ沢です」と応えますと「大変だったでしょう」と口々に仰る

彼女たちは尾口登山道から入山したのだそうです

そう言えば立池の清水の所に右から登りあげてくる登山道が一本有った!有った!

登山口には駐車場も有るらしいし危険個所もない様です

    



ここから暫くは平坦な歩きやすい道が続きます

女性達と抜きつ抜かれつしながらシラネアオイの咲く小道を気分も上々で進みますと

右にじゅんさい池の標識をみました


「池の中の点々と咲く白いのは何?」

ズームを目いっぱい引っ張ってシャッターを切ります

しかし余りにも遠すぎてハッキリ写す事が出来ませんでしたが

多分ミツガシワに間違いないでしょう



    


    


    

この辺りはお花畑の様でイワカガミ・ニリンソウ・ユキザサ・ニシキゴロモ等々沢山のお花が見られます

コースタイムはかなりオーバーしている事でしょう

木々を揺らす微かな風の音、鳥の囀りに包まれ私達は心行くまで花と戯れていたのですから


余り水量の多くないはらい川を越え左に45度曲がりますと今までの快適な道は一変し

ブナ林の中のきつい登りが待っていました

私達は吸い込まれる様にブナ林へ突入です

景色は閉ざされましたが柔らかな緑と涼風が汗を拭ってくれます






長い年月を生きてきた立派なブナ

(前の木の瘤の所をようく見ますと岩に攀じ登っている登山者の姿が見えてきませんか?)

あれれ、蛸の様なブナとイカ足の様なブナ

雪との格闘を物語ると考えるより先に笑っちゃいますね


これはこれは珍しい

ブナの中にたった一本ナナカマド

仲間が居なくて寂しくないのですか?

    



先を行く女性グループが「もう少し登ればミスミソウ(雪割草)が見られますよ「と声を掛けて下さいました

「ウソミスミソウ?」

もう時期が遅いので諦めていたミスミソウ

ラッキーとばかり駆け上ります

新潟で会って以来、何年振りでしょう

無条件に可愛い花ですね

    

近くにはミヤマカタバミや見た事の無い紫の花も咲いていました

追記紫のお花はどらさんがヒメハギでは無いかと教えて下さいました

どらさん、ありがとうございました


神子岩を過ぎ


天狗岩に到着したー

ここでやっと姿を見せた金北山、未だまだ遠いです




この辺り景色は良いのです小石がザラつく急斜面ですので周囲に目をやる余裕は有りません

何でも進行方向、右側は宮内庁所有の御料林なのだそう


登りは増々きつくなる

一歩一歩がとても辛い

引き返しますか?まさかね

頑張ります

続く

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