たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

下栗の里、もう一つのビューポイント 10/30

2015年11月14日 | アウトドア



昨夜、教えて頂いたもう一つのビューポイントに足を向けてみました

ハンバ亭先のポイントは上から見下ろす感じでしたが

此方はどちらかと言うと見上げる感じ

車で約10分位でしたか

此処まで足を延ばす観光客も居ない奥地です


贅沢な時間を過ごした私達は6Kの道のりを秋葉街道に下りました

相変わらず狭い林道は一時も気は抜けませんが

と・・・前方で ロッククライミング・・じゃ無い、お仕事でした





       

フー  ようやく宿場町の雰囲気を残す上町集落に到着です

笑顔で挨拶をしてきた散歩中のお婆ちゃん

「昨日は上に泊まったの?いま宿泊料は幾らだった?」と言うので「6800円でした」と応えると

「随分、高いね、役所に勤めている孫に言わにゃぁあかんね」・・・私達は随分安いと思っていましたのに・・・

「そこに祭の伝承館も有るから、まぁゆっくり見て行って下さい」→(本当はこんな標準語では有りませんでしたが)

遠山郷では古くから国の重要無形文化財に指定された霜月祭が行われていますが

各地区に寄って日にちが異なるので数日間に渡る事になります

霜月(11月)となり太陽の光も弱く、あらゆる生命の力が衰える頃

人々は神を招いて湯を立て共に生まれ変わろうではないか そんな願いから始まった信仰なのでしょう




この竃は毎年作り変えられるのか“未だ乾いていないので竃に触れないで下さい”と言う注意書きが有りました

この竃で湯を沸かし先ずは煮えたぎる湯に手を入れ左右に跳ねかけて神に湯を差し上げます

次に湯の飛沫を浴びた神が竃の回りを3回まわっては立ち止まり民衆に向かって湯を跳ね上げる

その湯が掛かれば目出度しとなる訳ですが何と言っても熱湯

飛沫は浴びたいが熱いので逃げ回る、でもそれでは御利益が無い

騒然としたクライマックスを迎えて祭りは鎮めの湯となっていくわけです

そういえば直ぐ前の神社で行われる節分会でも煮えたぎる湯を観衆に向けて笹で跳ね飛ばしていたのを思い出しました






これらは祭りで使われる面ですが現在41の面が有るそうです

しかし、人工減少と言う問題が生じてきた昨今、面の被り手を探すのに一苦労するのだとか

過疎化が抱える現実なんですね




雪深い遠山郷の雰囲気が感じられる姿が印象深い面です

その極寒の地で民衆が拠り所とした真言密教の印

ここに生きる人達の素朴さを強く感じました


さて、この矢筈トンネルを潜り私達は一路、愛知県を目指します


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