たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

紀伊半島の旅(その4) 粉河寺(天台宗施音寺)

2016年03月29日 | 
続き

前回の旅は城めぐりに明け暮れましたが今回は神社仏閣が主となりそうです

そんな事で粉河寺にやって参りました






さすが西国三十三カ所第三番札所

おそろいの法被を羽織った信者さんが列をなしておりました

各団体さんを引率するのは高校生

説明は覚束ないながらも一生懸命な姿に好感が持てました

ガンバレ!

でそれは私達も俄か信者となって大門を潜る事に致します


このドでかい木は樹齢1000年余りと言われる大楠です

この木に触れてパワーを戴いて下さいと有りましたので

パワー切れしつつ有る私は早速タッチ



  





今日は風も無く絶好の観光日和です

中門までの長い参道も気候のせいか楠の木のパワーのせいか足も心なしか軽い

ボリュームある刈り込みや庭園を左に見ながら進みますと、いよいよ中門です


四天王が安置されるこの門は重文に指定され建立は1832年との事でした

扁額は紀州十代藩主「治宝候」(はるとみ)の直筆だそうです


屋根が複雑に入り組む本堂は秀吉の紀州攻めにより焼失したのを

浅野幸長や徳川頼宣によって再建したものだとか

但し創建は770年と言いますからかなりの古刹ですね




この寺の守り本尊は鎌倉時代に作られた千手千眼観世音菩薩(重文)で

本堂内に安置されているそうですが残念ながら拝観する事は出来ませんでした

話によりますとお姿は一寸ほどの小さな物なのだとか

  



 

本堂の横にある楠の木も年代を感じさせる巨木です

頼もしい雄さんが、この木を背にすれば何だか・・・

ソメイヨシノの開花は未だでしたが

湯浅の豪族(藤原宗長)が本尊のお告げで本堂の辰巳の方向に植えたと言われる湯浅桜

今が満開で彩の無い境内を賑わしておりました

しかし、未だ若木に見えますよね、二代目なのでしょうか

(桜の奥の建造物は六角堂)






同敷地内にある竜宮門を潜った先は十禅律院と言う紀州徳川家のゆかりの寺です

植えられたソテツが関東にはない異国的な雰囲気を醸しています




奥の間からは和泉山脈の山を借景に枯山水の庭園が見られるとの事

入口の机に説明書が重ねられ入館料が必要な様子でしたが

何度、声を掛けても現れませんでしたので今日は「自由見学の日」と勝手に解釈し

庭園拝借させて頂く事に致しました

ただ、どうなのかな?

畏れ多くも申し訳ない事ですが

私の好みで言わせて頂くと、もう少し遊びの空間(ゆとり)が欲しいかな


再び本堂に戻りますと鳥小父さん

側で母親と見ていた3歳くらいの男の子

怖さに眉を寄せながらも何故か離れずに見入っていた姿の方が印象に残りました


此方は本堂との段差を利用して作られた枯山水庭園

何でも桃山末期に作庭されたものだそうです

この頃は石組が流行したのでしょうか


拝観を終えた私達は大門には戻らずに途中から左に折れ橋を渡って門前町へと繰り出します

続く


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コメント (10)
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