たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

向井潤吉展 「古民家」

2017年11月25日 | 芸術
私が一度は実物を観ておきたかったのが向井潤吉氏の古民家の絵でした

世田谷区にアトリエごと寄贈されましたので世田谷美術館の分館として

生前の生活を偲びながら作品に触れる事の出来る美術館です


三軒茶屋駅




松陰神社前駅


高碕~東京~渋谷~三軒茶屋~松陰神社前と乗り継ぎを重ね

どこか下町らしい風情の鶴巻を駒沢中学校を目指し歩けば

落ち着いた住宅街の一角に向井潤吉アトリエ館は在りました






向井潤吉氏(1901~1995)は10代半ばより京都の関西美術院で洋画を学び

戦前に単身渡欧して研鑽を続け戦中の従軍画家を経て

戦後より一貫して全国各地の民家を描き続けた画家です (パンフより引用)



   



作品は撮影が禁止されておりますのでパンフレットの絵と

購入した絵葉書(下の3枚)をここに載せてみました

今回は1960年代に描かれた作品が主な展示でしたが

収蔵されている作品は660点に上るそうです


どの位の時間を掛けて観ていたでしょうか

絵の見方に定義は有りませんが氏が描く絵は誰でもが解りやすく

見る者の心を温かく包んでくれる安心感が有りますね

子供の頃、みんなで童謡を歌いながら歩いた畦道、日向ぼっこをした縁側

そんな郷愁を呼び起こしてくれるそんな気がするのです

(民家の絵の外にも渡欧した時の絵や仏画も数点、飾られておりました)








遊び心も忘れないこの庭で氏はどんな構想を練り

訪れた仲間たちと語り合っていたのでしょうか

「私の民家を扱う気持ちに徐々と変移があった。むろん草屋根を主とする民家が

興味と採集の中心目標だが、あまりに家のみに力点を置くと何か設計図みたいな

窮屈さと味気ない説明になりやすいので、むしろ家を大切にしながらも

その家を取り囲む風土風景を主とする様になってきたのである  ー(潤吉)ー


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コメント (20)
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