枯れたミズナラを根元から伐採した時にすぐ側にあった雪寄せ草の茎の大半が折れてしまいましたので添え木をし様子見しておりましたところ何と何と名の如く雪を集めた様な花を持ちました。
この時期の透ける様な純白の美しさは何に例えたら良いのでしょう。
私がシモバシラを見たのは三つ峠山と三頭山の山中での事でした。気温が氷点下に下がった無風の朝、太陽が当たる迄の短い一生を薄い様々な形をした氷で茎を飾るのです。触れたらカラカラと音を立てて砕けてしまいそうなガラス細工の様、あの時の感動は今も忘れる事の出来ない強烈なものでした。
家にあるこの雪寄せ草は園芸店に勤めている友人から一株いただいたもので植えてから5年経ちますが未だにシモバシラを見せてはくれませんが、彼女の家は我が家より200mばかり榛名山寄りに在るせいかシモバシラが見られる様です。
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この様になるには氷点下で有る事、太陽が出て気温が上がる前といった条件が必要です。
(初秋)→白い花が咲く (冬)→葉が落ち茎が枯れる → 枯れても雪寄草は地中の水分を吸い上げ茎の上部まで水分を送り続ける → 茎の中の水分が凍り膨張して茎に裂け目が出来る → 裂け目から出た水分が凍る → 条件によっては茎の根元だけでなく前日の結晶が押し出されて、くねったり花形を作ったり薄く凍った層を重ね不思議な文様を見せるものもある
百聞は一見にしかずですね、ネットからお借りしたシモバシラの画像をここに載せておきます。