正蓮寺を辞し榛名湖に向かって標高を挙げる毎に霧が深くなっていく。ここは漸く春から目覚めたばかりです。
道中、伊香保温泉近くではソメイヨシノや八重桜を見かけましたが榛名湖の桜はオオヤマザクラ(以前そう教わったが果たして?)が主流で霧の中に美しいピンクを浮き立たせておりました。
ゴールデンウイーク前のこんな日は人影も少なく木道を歩いていた若い男女は寒さに背中を丸め時々立ち止まっては足をガタガタ震わせながら湖に目を向けておりました。私達はそんな男女を「あの服装ではねぇ・・・」と車内で持参のお弁当を食べながら哀れみの目を・・・
霧の舞う湖面は時にこんな情景も見せてくれます
キンクロハジロの集団です。榛名湖で観るのは初めてでしたがキンクロハジロばかり、ざっと30羽以上いたでしょうか。直ぐ上の写真のキンクロハジロは何をしているのでしょうかねぇ。
此処は湖畔の宿記念公園、此処に立つと「湖畔の宿」の曲が流れます
湖畔の宿記念公園の直ぐ上、湖畔を見下ろす高台に竹久夢二のアトリエ(復元されたもの)が在ります。昭和20年の古い動画を見ますと今の様に連なる土産屋も数軒と言う寂しい限りの榛名湖でしたから昭和5年と言えば旅館も一軒、土産屋も数軒と言った感じではなかったでしょうか。
霧に濡れたシャクナゲや足元の無数に散らばるカキドオシがアトリエに色を添え当時の旅情を偲ばすには十分でした。続きますのでコメント欄はお休みします。