まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

味がある・・・

2020年05月17日 18時03分13秒 | 日々雑感
空家ではないかと思いながら、定点観測を続けているベランダのミノムシだが

これもし、中身がいない場合はミノムシではなくでミノ、と言うのだろうか。

それともミノムシのミノ、になるのだろうか。

まあ、それは置いといて。

そのミノムシはプラスチック製の大きな漬物樽に付いているのだが

なぜ漬物樽がベランダにあるかということも置いといて。

その樽には雨水が溜まっていて、なぜか虫が溺れている現場に出くわす。

水が溜まっているのだから、虫が溺れても不思議はないのだが、

たった今、溺れた!という虫をよく見るのだ。

名前が分からないマイナーな虫ばかりだが、まあ助けるのだ。

葉っぱや木の枝で掬って救い出し(ダジャレです)

プランターの土の所に放しながら必ず言う。

「あんたね、わたしが困ったときには助けなさいよ」

蜘蛛の糸とか、鶴の恩返しとか。

そういうことを期待しているわけです。

この前ハマグリを調べたとき『蛤女房』という昔話が紹介されていた。

全国的に分布しているというが、初めて知った。

昔話も民話も、好きでよく読むんだけどな。

内容は、男のもとに女が訪ねてきて女房になり、おいしい汁を作る。

(なんか、嫌な予感がしてきましたね)

不思議に思った男がこっそり調理現場をのぞくと女房は

汁の中に小便を・・・

(え、ひどい!)

怒った男が追い出すと女房はハマグリの姿になって去る・

あまりの展開に笑ってしまった。

この話の不思議なところは、ふつう女房に入るきっかけは

やっぱり助けられての恩返しというパターンが多いのに

蛤女房はその辺がはっきりせず、押しかけ女房の形になっている・・・のだそうだ。

恩も受けていないのに勝手にやってきて、美味しい汁を作って、

怒られて逃げて行くって、ただのいたずら者じゃんか。

こういうオチも教訓もない話、好きだ。
コメント
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