まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

誰のせいでもありゃしない

2024年02月28日 23時20分36秒 | 日々雑感
人を慰めるのは難しい。

何かで傷ついたり落ち込んでいる人がいたとする。

一番ダメなのは「気にすることないよ」だと思う。

「いちいち気にしてたらもたないよ」とか。

気にしない方がいいのは当人も分かっている。

それでも気になるから落ち込んでいるのに。

「そうだね、気にしない方がいいね」と笑顔で返せるなら、そもそも悩まない。

じゃあどんな言葉が良いか。

「ひどいよね、そんなこと言うなんて」

共感して一緒に憤ってくれる人がいるけど、これは

後でその人がトラブルに巻き込まれたりする危険があるから

同調しすぎるのもちょっと。

無難かも知れないけど「落ち込んじゃうよね」とか「大変だったね」が

良いのかなー、なんて思ったのは、わたしがいい感じに慰めて欲しかったからだ。

心配性でびびりなので、仕事で失敗することはあまりない。

多少のミスはあっても、自分で処理できることがほとんどだ。

ただ、もらい事故みたいなトラブルに巻き込まれることもあり

ひどい失敗でもないし、自分のせいでもないのだが防ぐことは出来たかも知れないという類いのもの。

滅多にないトラブルだけに、余計に落ち込む。

周りに言いふらすほどのことではないけれど

黙って抱え込むのもモヤモヤする。

誰かに言えば、他に広がるリスクも秤にかけて

思いっきり愚痴ることにした。

初めに愚痴った相手は「それはちょっと、嫌な気持ちですよね・・・」

正解の慰め方を得られたところで辞めておけば良かった。

いい気になってもう1人に愚痴ると、しばらく後に

「わたし、考えたんだけどXXさんはこういうところがあるからこうなっちゃったんじゃない?」

悪気がないのは分かる。

少しの間、わたしのために考えてくれたのだろう。

だが、わたしは分析を望んでいたわけでも理由を知りたかったわけでも

まして、反省材料を見つけて欲しかったわけでもない。

とっくに自分の中で分析も反省も対策も済んでいるのだ。

それでもなおモヤモヤする気持ちを愚痴りたかっただけで。

その人の言ったことが、的外れではないだけに

(やっぱりみんな、そう思っていたのか)と余計な落ち込みまで追加される始末。

だが結局、アドバイス的な慰めをしてきた相手に非はない。

誰かに都合良く慰めてもらおうとした自分が悪いのだ。

と、自分を責めるのはよそうと思いました。

ああ、わたしってめんどくせえ。