図書館に寄ったら、タイムリーにこの本があったので借りてきました。
近年、都市に生息する野生動物といったら、何と言ってもカラス。
また、一部ではハヤブサとかの猛禽類、そして帰化動物のアライグマ、タイワンリス、ワカケホンセイインコ、マイナーなところではヌートリア。
そして、タヌキやアナグマとか・・・
という事で、この本はその中でもタヌキに注目しての調査結果の本です。
現在、東京23区内で1000頭近くのタヌキが生息しているらしい!!
ええ~っ!?と思いますが、単なる推測ではなく、いろんな情報調査結果でそこまで行きついたという事で。
で、タヌキが何故、大都会(と思われる)東京にこんなに生息しているのか?という、「タヌキの暮らしやすい都会事情」を見てみると・・・
あー、確かに、確かに!!
今、私たちが地域猫活動やってる場所も、まさしくこの条件に当てはまるよ!!
まず、緑がそこそこある、夜間帯は人の出入りがあまりない、側溝がある、昆虫とか虫がいる、残飯がある、とかとか・・・
しかも、東京でも地域猫活動やってる場所でタヌキが出現する率が高いそーで。
ネコにごはんをあげている人=いい人・優しい人(注:タヌキ目線/爆)って事で、人間に対する警戒心が多少緩むらしいです、ネコにごはんをあげている人に対しては(笑)
そして、注目(?)のネコVSタヌキは・・・
ネコの方が先にサッと逃げちゃうそうで、ほとんど争いにはならないそうです。
で、我が静岡でも、野生タヌキ情報がどの程度あるのかザッと調べたら・・・
タヌキで検索すると、ほとんどが飲み屋で出てくるという(苦笑)
でも、今年の5月、繁華街のデパートにタヌキが迷い込んで、というニュースが出てきました。
そーいや、あったなぁ~。
また、県内ではちょこちょこ野生タヌキの情報がありましたが、いずれも疥癬絡みが多いというか・・・
ネコやヒトには移りにくいそうですが、犬には多分移ると思うので、ワンコの飼い主さんは、タヌキ出現地域に行く際は気をつけた方がよさそうですね~。
で、本の話に戻りますが、この本が面白いのはタヌキの生態と東京の変化とが重ねて見られる点、にもあると思います。
都市、人々の暮らす環境、インフラとかいろんな要素が、思わぬ点でタヌキにとって利点となっていたり、あるいは障害になっていたり。
動物たちの工夫、知恵、環境への適応能力にも驚かされる面白い一冊でした。