桜(ソメイヨシノ)はそろそろ終わりだが、芝桜が今満開でした。
で、ちょっと前だけどこれ見てきました。
「ラ・ラ・ランド」本予告
いろいろとアカデミー賞で話題になりました、これです。
予告で見る限りは、王道的(?)ラブストーリーが、今のご時世には珍しいミュージカル仕立てになっている感じです。
元々前評判はかなり高かったそうなんですが、なにせ監督の前作があのジャズこえーよーとトラウマになりかねない「セッション」だったので、今回も素直にラブストリーとはいかんのでは??と思いましたが・・・・
いや、ちゃんとした(?)ラブソトーリーでした。
が、さすが「セッション」の監督だけありました。
普通にみたら、確かにミュージカル部分とかの撮り方は楽しかったり凄かったりはするんだけど、「特筆」するほどでもない、ラブストーリー部分も脚本の流れ的には定番で手堅い。
それぞれに自分の夢を追っている男女、男は自分のジャズ専門の店を持つこと、女は女優になる事、その途中でまずは最悪の出会い(苦笑)から運命のいたずらで再会、急激に気になる存在にはなるけど、反発もあり、くっつき離れ、とまぁありそうな感じ。
主演の二人の演技も踊りも歌も、そして演出もいいので飽きる事はないだけど、要約するといかにもありそうなラブストーリーなんだよね。
自分の夢を追いつつ、相手の夢も応援する、が、上手くいかなかったり素直になれなかったり、近い存在だからこそ傷つけあってしまったり・・・
不自然じゃないけど、まぁ「あるあるある!」的な、トレンディドラマ的な流れで、まぁそれが時々ミュージカル仕立てになってくる。
しかし、やはりこの監督は監督でした!
ラスト10分で、この映画は「いい話で綺麗な映像で、でも既視感もあるねぇ」的な「あるあるある!」映画から一転し、唯一無二の存在に変わるのですよ~!!!すげーっ!!!
どんでん返しがあるわけじゃないけど、なんか「シックスセンス」並の衝撃でした。
そーいや、シャマランの新作、今回は(笑)すごくいいらしいね!見てみたいねぇ←脱線・・・
ラスト10分で、恋愛だけではなく人生の機微っていうのか一瞬のタイミングのズレ、これこそ運命の悪戯?っていうのをドンドンドン!!!と、目の前に叩きつけられた感じでしたねぇ~。
で、ミュージカル映画って好き嫌いが結構別れるジャンルですが、私はどちらかというとやはり苦手な方。
途中で登場人物が歌いだして踊りだすってしらけちゃう方で。
でも、全部がダメってはなくて、ダメなタイプは「オペラ座の怪人」とか「レ・ミゼラブル」みたいな舞台のそのまんまを映画化してみました♪的なタイプ。
OKなのは「シカゴ」とか「ヘアスプレー」とか、歌い踊る前に何かワンクッションあるというか、それなりのその歌い踊るシーンが出るための必然性が感じられる作品、みたいな感じかな?
で、この「ラ・ラ・ランド」はどっかなぁ?と思いましたが、OK!!な方でした。
確かに、歌い踊る必然性があるというのか、自然に体が動き出したくなるのが判るっていうか、歌が生まれ出す瞬間に共感が持てるというか。
そして、ダンサーの皆さんの肉体美!
特に冒頭のハイウェイの部分は、いろんなタイプの人たちがいるんだけど、それぞれが完璧に自分の役割をこなしつつ、それを長回しのワンカットで撮影している!
映像って、ここまで計算出来るもんなんだねぇ~と、関心しました。
ミュージカル映画、最近なかなか流行らんけど、これでまた光を浴びるか?いや、でもこの「ラ・ラ・ランド」基準で比較されちゃうと難しいかも??