УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

マヌエル・アルバレス・ブラボ写真展に行ってきた

2017-04-20 19:58:16 | 日記
三ツ矢サイダーのCMが、トランペット奏者からの苦情(?)で放送中止になった、というニュースがありました。
で、そのCM今見たんだけど・・・
あー、確かにこりゃダメだね、やってはいけない行為です。
世間では「え?こんなんで?クレーマーじゃ?」って意見も聞きますが、たぶんそういう人は楽器演奏経験のない人。
やったことあっても、少なくとも吹奏楽じゃないね。
たぶん、CM作った人たちも楽器経験者ではなく、あくまでイメージとしての演出だったんでしょう。
だったらいいんじゃ?って思うかもしれないけど、実際やってる人にしたら、練習中に急に後ろから驚かせるような行為はやめて欲しいですよ、ほんと。
結構、がっちり固いもの噛んでる状態なので、怪我もありうるわけだし。
そーいう演出にしたいなら、後ろからいきなり(軽く)ぶつかるより、彼女の横から手を出してふりふりするとか、っていう演出で十分だと思う。
映画の「スウィングガールズ」イマイチ好きじゃない理由も、これに近いんだよね~、楽器の扱いがひどすぎるからさ、アレ。

で、先日静岡市美術館で「マヌエル・アルバレス・ブラボ写真展」を見てきました。
すまん、不勉強で知らなかったけど、20世紀を代表するメキシコの写真家だそうです。
1920年からのメキシコの風景、を年代別にまとめている今回の展示会。
この時代、たぶんメキシコもそうだし、ラテンアメリカ圏も激動の時代であったんだろうけど、この写真たちからはそういった勢いとかよりも、ひたすら静寂っていう方を感じましたね。
ほとんどモノクロっていうのもあるかも?ですが。

乾いた砂っぽい熱い空気を感じる、んだけど同時にそこから離れて一枚隔ててみているような静寂感。
彼は、メキシコの壁画運動ともつながりがあるらしいんですが、

メキシコ壁画運動(めきしこへきがうんどう、Mexican muralista art movement、メキシコ・ルネサンス)は1920年代から1930年代にかけてメキシコ革命下のメキシコ合衆国で起こった絵画運動である
。革命の意義やメキシコ人としてのアイデンティティーを民衆に伝えることが目的であり、そのため個人所有でなく誰でもいつでも見ることのできる壁画が主な媒体に選ばれた。
主な作家にディエゴ・リベラ(Diego Rivera)、ダビッド・アルファロ・シケイロス(David Alfaro Siqueiros)、ホセ・クレメンテ・オロスコ(José Clemente Orozco)らがいる。
 wikiより

という感じで、彼の写真には、わりとメキシコの先住民族の人々の写真も多い。
それも、本当のリアルなその時代の彼らの写真、という感じで民族衣装着た観光的な顔じゃなくて、今の民衆としての彼ら、ですね。
で、メキシコの先住民族といえばマヤ文明とかを受け継ぐ人々なんだけど・・・
顔がかなりアジアに近いよーな気がしました。
目が細めで長いとかね。
気候や文化的にはずいぶん違うような気もしますが。

で、人物の写真も多くて、その中に有名人の写真も結構あって、有名ところではメキシコの芸術といえば、この人!って感じのフリーダ・カーロの写真も、
そして、ソ連からスターリンとの争いに敗れて亡命したトロツキーの写真もあった!(その後メキシコの自宅で暗殺されちゃったんだけどね)
そして、同じくソ連の映画監督エイゼンシュタインの写真もあったよぉ~っ!!!
おぉ、ほんとに同じ時代の人なんだ~っ!!という感じですなぁ。
岡本太郎も、メキシコの壁画運動に影響受けた面もあったらしいし、実際にメキシコに彼の作品があったりするらしいよ~

他には、街角の露店バーみたいな感じ、日本だったら赤ちょうちんの屋台みたいな感じのお店、店のカウンターの前に3,4個椅子が並んで男たちがそこに腰かけている後姿の写真があるんだけど、その椅子が鎖でぐるんぐるんに巻かれてるところが
ちょっと笑えた~、いやこれも現代日本が平和ボケだからかな?
晩年は、なんと彼はちょうど100歳で亡くなったそうなんですが、自宅の裏庭を撮ることが多くなって、その中に「自画像」的写真があるのです。
たぶん、今でいえば自撮り棒使って撮ってるんだよ!
で、時代が時代なので、今みたいにカシャっすればすぐ確認できるようなのじゃなくて、現像して印画して、という暗室作業も自分でやっていたらしくてその映像もみました。
赤い光の中で、何やら薬を調合して紙をペタペタって感じで洗って、吊るして干して・・・っていうのね。
昔の刑事ドラマでは、よくこーいうシーンがあったような気がするねぇ~。

年代的にも、距離的にもなんか「本で知る」ような事柄が、今、目の前に画像としてみることが出来るってなんか不思議というか、写真の魅力の一つってそーいうところなのかもね。
コメント (2)
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