УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『華氏119』

2018-12-02 19:44:47 | 映画


パパ・ブッシュがお亡くなりになり、久々にゴルビーを見ましたね。87歳だそうで。。
冷静時代最後の米露指導者達ですが、『ベストパートナー』とブッシュを称したゴルビー。
なんか、映画になりそうな予感^_^;;

で、映画ですが、最近これ見ました。
マイケル・ムーアがトランプ大統領を題材にした『華氏119』予告編


マイケル・ムーアの映画は久々かなあ。
マイケル・ムーアと言えば、アポ無し突撃取材!が売りで今回もたしかにあるにはあるが・・
ホントの売りはそれでなく、構成力にあるんだろうなあ、と思いました。
今回のテーマは、ズバリ反トランプでして。
そう言えば、最近トランプ大統領のセクハラ疑惑ニュース聞かなくなりましたね。
あまりにもありすぎて、ニュースにもならないのか、もみ消しが上手いのか??
しかし、実の娘に対しての性的言動『父親じゃなかったら、誘ってる』みたいな露骨発言、娘は笑って聞き流してましたが、気持ち悪いですよねぇ・・
多分、娘は外観は母似で中身は父似でトランプからすれば理想的な人物像なんかも。
トランプって自分大好きそうだしねー。
しかし、この映画はそう言ったトランプ攻撃に対する個人攻撃だけではない、ってとこがマイケル・ムーアの腕の見せ所だと思いました。
トランプが諸悪の根源!と、攻撃するのではなく、最初から最悪の人物と言われていた男が何故大統領になったのか?
何故、民主主義に基づく選挙下で大統領に選ばれたのか?
国民は何故、トランプを大統領にしたのか?
また、ヒラリーは何故大統領になれなかったのか?
国民は何故、ヒラリーを大統領に選ばなかったのか??
というあたりから、反トランプ、反共和党だけでなく、民主党側の問題、ひいては現在のアメリカ民主主義の問題にまで話を広げていくんだよね。
オバマもヒラリー含め、民主党政治家達も共和党側と同じく大企業からの献金寄付金に頼り、それが政策にも影響している、ほとんどのアメリカ国民の感覚から遊離した政治が8年続いた、オバマ、初の黒人系大統領!アメリカは変わる!と、熱狂的に迎えられたその期待値の大きさが失望度の深さに変わり、結果、初の女性大統領が生まれたとしてもそれが何?
ヒラリーが我々庶民の事をどれだけわかっているのか?
所詮、政治家なんて政治なんてそんなもんなんだ、という失望感から棄権が増え、その棄権票はヒラリーに入るはずだったかもしれない。
が、結果トランプ票がヒラリーを上回る、という事態となりました、という感じですかねー。
一人の一票、私の一票なんてあってもなくても同じじゃん、が積み重なると思いがけない番狂わせが起きたりする・・
そして、その流れは第二次世界大戦前のドイツに酷似している、ヒトラーが出現した時のドイツに。
トランプがヒトラーに似ている、というよりも国や国民の置かれた状態が似ているのだ、という説でありました。
さらに、マイケル・ムーアが以前からテーマにしている銃規制問題。
度々生じる銃による無差別犯罪。
実際被害に遭い、生き残った高校生のスピーチが銃擁護派からヘイトスピーチ的とか偽情報流された、とか言うのは日本でも報道されたけど、まさにその彼女が出てましたなあ〜。
あと、ムーアの地元の水道問題。
ローカルな水道水汚染問題、銃規制問題、そして大統領選まで、一見、違うネタだけどその根本の共通性・・
全てを民主主義、資本主義社会の矛盾とかに無理なくつなげていく手法が上手いなあー、と思いました。
膨大な量の資料、映像を自分の主張に合わせてコントロールしていく演出手法、しかもそれが自然に見える、かつ、エンタメ性も兼ね備えている、これこそがマイケル・ムーアの能力の高さなんだろうなあ、と思いました。
もちろん、彼の理屈だけを全て信じるのも危険であるとも思いますが。
コメント
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