УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『私は金正男を殺していない』『パーフェクトブルー 』

2020-11-15 20:34:07 | 映画
今日はいい天気でありましたな~。
今日はネコボランティアでお掃除に行った後に、久しぶりに映画のハシゴをしました。
1本目は、


『私は金正男を殺していない』原題は『Assassins』暗殺者、って感じかな?
でも、邦題、微妙~に違う気も・・・だって、殺したのは間違いないからねぇ、故意じゃないとは言え殺したは殺したって事だからさ。
ってわけで、2017年にマレーシア首都の空港で起こった金正男暗殺事件の実行犯とされた二人の女性に関係したドキュメンタリー映画です。
二人の女性が猛毒のVXガスを彼の顔に塗り付けて殺害した、って事件で日本でも結構報道されましたよね。
てっきりその女性達は専門?の暗殺部隊とかスパイ、って思われていましたが、実はインドネシアとベトナムの一般女性で、「日本のTVのいたずら番組の撮影のため」って騙されていたそうで、彼女たちもその相手が金正男であるとは全く知らなかった、っていう事で、今なら「そうだったよね~」で終わりますが、当時は暗殺実行犯として逮捕され死刑にされるっていう可能性も高かったわけだ。
日本のTVって、日本をダシに使われたってわけなんですが、まぁそーいうのを日本なら作りそう、喜びそうだって諸外国には思われてるって事なんだよね~^_^;
で、この映画、単にその「暗殺」だけではなく、暗殺実行犯となった彼女たちのそれまでの生活とかを追う事により、アジアにおける地方出身の女性の立ち位置とか、マレーシア政府や各国の思惑とかイントネシア政府とベトナム政府の温度差とかいろいろ背景があるんだね~って案外テーマ的には多岐に渡っておりましたね。
金正男がCIAに北朝鮮の情報をひそかに流して対価を受け取っていたっていう話も。
これ、日本でも起こらないとは言えないっていうか、実際ヤバイバイトとかと同じような感じかもな~って思ったりして。
「簡単だから、大丈夫大丈夫」みたいな感じで、純粋で疑いを知らないっていうか無知な若い女性を騙して実行犯にしたわけだからねぇ。
で、彼女たちを騙していた北朝鮮の工作員らしき人達はとっとと北朝鮮に帰国して、その後潜伏で罪に問われる事もなし。
影の黒幕っていうか、表の黒幕って誰もが思ってる金正恩も普通にトランプと対面したりしてるもんね~。
そういや、北朝鮮の拉致被害者のご家族がトランプ大統領が敗れる事に対し「これで拉致被害者帰国の道がより狭まった」って嘆いたそうですが・・・
なんかこの映画を見る限り、トランプでも誰でも変わらないだろうな~っていう気がヒシヒシとしてきましたね。
そういえば、金正男氏の息子さんも暗殺の危険性が!って一時報道されていたけど、無事なんだよね?ニュースに出てこないって事は・・・

もう1本は

『パーフェクトブルー』
今敏監督没後10年、って事でしばらくこの監督作品を上映するイベントをやってまして、この作品は1997年の監督デビュー作なんだそうで。
名前はなんとなく知ってたけど、作品見るには実は初めて!
若くしてすい臓がんで亡くなられたそうです。
この映画は、グループアイドルやってる女性が卒業して、女優に転向した。けど、今までのイメージとは真逆のヤバイシーンとかエロシーンとかもこなす事になり、割り切ってるつもりだが「これが本当に私のやりたかった事?」ってふと疑問を持つ事もあった。
そして、彼女の周りでは怪事件が続き・・・
って感じで、なんかに似てるなぁ、あ、そうだ「ブラックスワン」??って思ったら、実は「ブラックスワン」の監督の方がこの「パーフェクトブルー」が気に入っていて、これをベースにブラックスワンを作ったそうで。
なんかスゴイね~、ハリウッド作品の元ネタに日本のアニメ作品がなってるとはね。
で、舞台が1997年あたりって事で、今から約20年前?
近いようななんか案外遠いんだね~って思ったりとか。
なにせ、まだ携帯がナイ!!! いや、あるはあったけどまだまだ高くで誰もが持ってる時代じゃなかったって事か?
電話といえば固定電話しかない。
そして、パソコンを一般人でも持つようになってきたってあたり?
ウィンドウズの96が出たのが1996年だもんね、でも主人公が買ったパソコンはimac??
あー流行ったよねぇ。当時はマックとウィンドウズのOSの相互性が無くて・・・とかとか、あー懐かしい・・・
当時は「ホームページ」なんだよね、「ブログ」はもちろん「ツイッター」も「フェイスブック」もまだ無かった、っていうかわりと最近なんか?今ではあるのが当然みたいな感じで使ってるわけなんですが。
でも、そうは言っても今でも通じる点も多々ありました。
「虚像の自分」と「現実の自分」との垣根が段々あいまいになってきて・・・って話だから。
ネットで発信する自分自身と実際の自分との違いに悩む・・・って、そんなに悩むのか?っていう気もするが^_^;;
でも、今でも結構マンガとかでそういうネタあるよね~、画像加工してすごい可愛く変身した画像載せてそれが自分だっていう設定でネット上でキラキラ世界を構築する、そのギャップって感じのマンガ。
この映画の場合は、現実の新人女優としての自分・アイドル時代の自分・ドラマ内で演じているキャラとしての自分、の世界が入り混じってきて、夢オチも多くて混乱するって言えば混乱する印象でございますが。
本当はもともと実写版で作る予定だったんだが、予算が無いのでアニメにした、っていう、アニメってそんなに低予算なんか???って思ったりもしますが。
まぁ、あれを実写でやったらナマナマしくなりすぎて見るの苦しいかもしれんなぁ~。
あ、もしかして『みぽりん』が、似てるかもしれないですな。
コメント
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