УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『プロミシング・ヤング・ウーマン』

2021-08-30 20:46:13 | 映画

『プロミシング・ヤング・ウーマン』興収1億円超え!口コミでヒット|シネマトゥデイ

公開中の映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』の日本での興行収入が、1億円を突破した。

シネマトゥデイ

 

ちょうど、今日のYahooニュースで掲載されてました『プロミシング・ヤング・ウーマン』
昨日見てきました。

アカデミー賞脚本賞受賞!『プロミシング・ヤング・ウーマン』日本版予告編

ドラマシリーズ「ザ・クラウン」などで知られる女優、エメラルド・フェネルが監督と脚本を務めたサスペンスドラマ。輝かしい未来を歩もうとしていた女...

youtube#video

 



夜毎、バーで酩酊したフリをして下心満載な男に自身を『お持ち帰り』させているキャシー。
男が酔い潰れた(と男は思っている)彼女をモノにしようとした時・・
って感じで、予告とかの印象だと、
『痛快!サイテー悪党をやっつける復讐劇』(注・女性向け)向けな印象ですがおっとどっこい!
女性がこれ見たら痛快半分後悔半分、って感じかな?
必殺○○人!みたいな裁けぬ悪党を影でお仕置き!だけじゃないんだよね。
舞台は現代だけど物語の発端は90年代の大学生達。
キャシーと幼馴染で親友のニーナは共に成績優秀で医大でもトップを分け合う才色兼備な美女。
将来を嘱望されている『プロミシング・ヤング・ウーマン』成功が約束された明るい未来か待ち構えている若い女性の二人。
だが、医大内で起こった事件で二人は大学を中退。
ニーナは精神を病み、命を絶ってしまう。
残されたキャシーは彼女の無念を晴らすべく復讐の道へ・・
って感じなんですな。
で、前述のように単にサイテー男をバコンバコンにする、なら痛快爽快でその場はスーッとストレス発散!・・でも後には残らない、になるんだよね。
で、ご承知の通りアメリカ・ハリウッドの映画制作者の上のエライ人って圧倒的に白人男性が占めている。
その映画を作るかボツるかは彼らの選択に大きく依存している、のでわりとハリウッド映画は保守的で白人男性層に受けるエンタメ作品が多かったわけだが、昨今はマイノリティ、女性、有色人種とかの声が無視出来なくなってきた。
彼らにも受け入れられるような作品作らないと売れない、今までの白人マッチョやエリート男性が憧れ?的な映画だけでは時代錯誤。
なので、単純に『白人男性』を女性なり有色人種にすげ替えた映画を作れば彼らにも受けるしガス抜きにもなる、って考えで作られそうな、そー言う印象受けるこの映画予告なんですか、それはほんの表層に過ぎないんですね。
この映画が断罪してるのは、そー言うスケベな男達だけではなく、『男ってそーいうもんでしょ?だから女は気をつけて謹み深くすべきなのに、彼女は酔い潰れて油断していた、いや、わざと男を誘ってたんだよ、自業自得では?』と、被害者側の非ばかりに目をやる、または見ないフリをしている女性に対して、なんですねー。
これが怖い。
性的暴行だけじゃなくて、いじめやハラスメント。
誰かが被害を受けてるのに見て見ぬフリ、関係ないフリ、傍観者も立派な加担者なんだ、って事ですね。
アメリカだけでなく、日本もいまだにそうだけど犯罪被害者の方のプライバシーばかり暴いて、あの人はこんなだったから被害受けたんだよ、日頃からそうだからだよ(でも、私はあの人とは違うから大丈夫、被害者になるわけない!)と、心理的安定を得たいための自己防衛だと思うが、これが被害者をより苦しめ、加害者を擁護しているわけだ。
ちょっと前に、子供の頃から実の父から性的虐待受けてた女性が成長してからその父を訴えた事件がありました。
ら、父側の弁護人は被害者の彼女に『あなたが誘ったのではないですか?』って質問したとか。
当時小学生〜中学生だった女の子が自分から自分の父に対して性的なモーションかけてたんでは?って事だよね。
こーいう日本での現実があるから、この映画は違う国での今とは違う価値観の世界での架空の物語、とはとても思えない。
近い将来、映画でフェミニズムの流れを学ぶ事があったら、この映画は間違いなく教材として取り上げられる事になると思うよ。

で、ネタバレ





キャシーはニーナのために復讐しつつ、自分も決して無罪ではない事を知っていたので、ラストは自らの命を持って復讐を達成しケリをつけたんだろうねー。
で、最初の頃のスケベ男達、殺してたのかなー?返り血を多少浴びてたけど。
そんなに大きな町でもなさそうだし、いつも同じバーで酔ったフリしてたら、いくらメイクや服変えてもわかるんじゃないかねー??
でも、本当は途中まではライアンと幸せになって欲しかったよー!
・・まあ、無理だろうけど。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする