新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

中国人の爆買いは続くか

2016-02-05 19:54:58 | コラム
中国人の爆買いは続くだろう:

先日のPrime Newsでリチャード・クウ氏か柯隆氏の何れかが「中国人の一定の層以上の日本での爆買いは終わらないだろう。それは中国の株式市場の乱高下と消費者の可処分所得は無関係であり、中国の経済に個人消費の占める比率は高く、未だこの支出が衰える事態には至っていない」と言っていたのをあらためて申し上げておきます。

私は中国人の爆買い爆買いの背景にあるものは帰国後の転売にあり、そうでもなければ一人が一人が洗浄便座を何個も買って帰る理由がないと思うのです。もしも転売目的でなくても、我が国まで買いに来られない者たちがいるとも考えられるのです。彼らは我が国の耐久消費財の品質が優れていると承知しているので、爆買いに出ていると考えれば解りやすいと思うのです。

我が国に敢えて買いに来るのは我が国の技術力の高さと労働力の質の均一性がなせる業だと思います。アパレル製品では、以前に紹介したことでLA市内の広大な問屋街”Fashion District”で売られている商品の99%が中国製でした。そこで販売されている商品の質は決して低くはなく、2012年にはまだアメリカの大学教授だったYM氏が4枚で$10のTシャツを買って着ていました。アパレル製品がノーテクかどうかは知りませんが、中国では最早労務費が高騰して競争力が落ちたと聞いています。

16年1月の新宿区の人口

2016-02-05 08:20:37 | コラム
人口増加が止まったか:

新宿区の「広報しんじゅく」28年2月5日号によれば、1月の住民基本台帳人口は334,193人で対前月比では147人の減少だった。これは対前年同月比では10,111人の増加でその率が3.1%の言わば大幅増だった。だが、15年の12月には92人、11月には1,924人、10月には1,241 人の増加だったのだから、増加傾向が止まったようである。

近頃の大久保通りを中心とする所謂“Koreatown”は最早最盛期を過ぎており、個人的には“Koreatown”ではなく、“中国人居住地”と改称しても良いだろうと感じるほど韓国人を見かけなくなってきた。一方では、中国語(北京語?)と思しき言葉を話している若者が増え続けている。日本語学校に出入りする中国人の若者たちの数も増えているとしか思えない。俗称「イスラム横丁」を目指してくる中近東勢の他にマレーシアかインドネシアの女性も徐々に増えている。

それでも、1月の外国人の数は38,585人と12月からは200人と減少したが、全体に占める率は11.5%と前年の12月と変わらなかった。11月も38,866人で11.6%だったので、実質的には最近3ヶ月では変化はしていなかったと言える。Koreatownも最早韓国の化粧品を売る店が20年ほど前よりも増えただけの商店街になったと言って良いと思う。当方が以前から恐れていた「韓国系の店の衰退は大久保通りのス ラム化となりはしないか」は未だこれから先の事のようだと思う。

世帯数は209,872と対前月比252の減少でその率は-0.01%だった。15年の1月には201,060世帯だったのだから前年同月比では4.4%の増加だった。 世帯当たりの人口は前年同月に1.61人から1.59人に言わば微減していた。なお、15年の12月も1.59人、昨年11月は1.57人と実質的には変動していない。

日本人の人口は295,608人と対前月比で53人増だった。その内訳は男性が 147,799人と3人増、女性は147,809人と50人増だった。外国人の38,585人の内訳は男性が19,964人で女性は18,621人だった。

外国人では常に男性の数が多いのは感覚的には意外だが、その率は51.7%に過ぎない。私は中国経済が不安定化したことでもあり、今後どれ程中国語と思しき言葉を話す若者が我が国を目指して来るかが問題だと思うのだ。

参考資料:新宿区広報「しんじゅく」平成28年2・5