新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Koreatownが衰退したこの時期に

2016-02-23 08:36:28 | コラム
韓国の総菜を売る店が出来(シュツライ):

これは今更目新しい話でもないと思う。近頃JR山手線・新大久保駅を利用することが増えたが、嘗てはあれほど混雑していた改札口付近に屯する連中も見かけないし、Koreatownの地図を配るお兄さんたちも姿を消した。最早その最盛期には頻繁に訪れたし、友人・知己をご案内した大久保通りから職安通りにかけての韓国料理屋にもついぞ行っていない。噂では閑古鳥が鳴いているとか。

ところがである、我がアパートから道路を隔てた反対側にあったキムチなどを作っていた小規模な食品工場が、何時の間にか内装工事を終えて窓口から白菜キムチその他の総菜を売る店に業態を変更していたのに気付いた。当方の推理が正しければこの工場は職安通りの何処かの店にキムチを卸していたのか、その下請け工場の何れかだった。

近年マスコミ報道によれば、韓国そのものが最早大規模にキムチを漬ける(製造する)ことが衰退し、中国からの輸入品が大きな市場占有率を誇っている模様である。事実、この辺りのスーパーでも何処でも、店頭にある瓶詰めのキムチはほとんどが中国製と表示されている。そして美味ではないし、衛生面から見ても一寸手を出す気にならない。またたとえ韓国製との表示があっても、中国製を韓国で瓶詰めにしただけとの解説もある。

当方の経験では30年近く前から営業している韓国料理店のINK屋で販売していた自家製の白菜キムチは確かに抜群の美味さだったが、400~500 gm.で¥800という高価なものだった。話が遠回りしたが、その新規開店に一昨日に漸く気が付いて、昨日400 gm.だったかで¥530の白菜キムチを試しに買ってみた。確かに中国製とは全く違う味で、職安通りで売られているキムチに似ていた。しかし、憎いのは製造元でありながら、見事に小売価格と値段を合わせていた点である。

何も今更韓国の食料品を買うこともあるまいといった考えも脳裏をよぎったが、話の種にはなるかと考えた次第だ。因みに、私は減塩食を今でも何とか続けている状態であるし、辛いもの大量摂取も芳しくない体調も抱えているので、今回の新規開店の小売屋の商品に対しても「偶には味わってみるか」という程度の関心しかないのが一寸残念である。