新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月16日 その2 民主党の甘利問題追求テイームの攻勢を考える

2016-02-16 16:28:23 | コラム
民主党の甘利問題追求テイームの攻勢:

この件で佐藤一氏と尾形美明氏の両論客と意見を交換した。

佐藤氏より:
<国民が興味を示さないにもかかわらず、民主党がいつまでもこの件にこだわる理由が分かりません。党内でもしらけているのではないでしょうか?それともなければ、攻撃は最大の防御とばかり、民主党も何か嗅ぎつけられているのでしょうか?本当にくだらないことに無駄な時間を費やしています。>

尾形氏より:

<民主党は、意外と大真面目なのかもしれませんね。阿比留記者が先日、「民主の社民化が止まらない」とお書きですが、国家と国民にとって大事な課題を建設的に議論するなどという良識は持てなくなっているのだと思います。

ひたすら、「政治とカネ」を追求して、政局を狙うことしか考えないのでしょう。もっとも、メディアも同様かもしれません。こうした手法で実現した09年の民主党大勝利の再現を夢見ているのではないでしょうか。>

真一文字より:
<実は私が最も懸念していることは、ご指摘の09年の民主党大勝利の再現です。これは我が国の民度が再三再四立証してきたようにポピュリズムが受けるのです。国会中継で鬼の首取り作戦に出れば、この民度では意外なほど効果が出る気がしてなりません。何度も言いましたが、蓮舫如きが単なる知名度だけで受けるのです。東国原も同様です。

自民党も宮崎や武藤のようなものを抱えていたのでは心許ないものがあります。アメリカでも何ら”Change”しなかったオバマを選んでしまったし、トランプが未だに落ちていない程度の民度です。22日に一時帰国中のSM氏を囲んでYM氏と昼食会をやりますので、アメリカの現状を聞けると思っております。>

尾形氏より:
<佐藤さんにもお答えしましたが、それは無いでしょう。確かに、甘利大臣までバカなチョンボをしますが、今の民主党を見て、どのような内閣になると思われますか?

いくら、安倍憎しでも、岡田首相で世界の首脳と伍して行けると思う人は少ないのではないでしょうか?未だ、維新の会の方がまともかもしれません。>

真一文字より:
これまでにも披露したかも知れませんが、私とW社東京の日本人代表者で副社長だった商社出身の鋭い論客が常に語り合っていたことが「我々が首にされることは99%ないと信じている。だが、何か一寸したミスなり何なりが起きると残る1%が急に99%に膨れ上がってくるのだ。その1%が絶対に99%にならないように日夜努めているのがアメリカの会社で生きながらえる唯一無二の方法だろう」でした。

私は勿論もう99%民主党政権の悪夢が再度訪れるとは考えていません。だが、仮にも1%が残っているのであれば、何としてでもその1%がそのままか、消滅するように出来ることをしておかねばならないだろうと思うのです。安倍総理にも全閣僚にも谷垣幹事長以下の党員にも「1%」の恐怖を忘れないでと言っておきたいと考えます。現実的には、私は1%が少なくとも60%くらいになってしまった経験がありましたから言うのです。でも、安倍政権にとっては杞憂であって欲しいのが正直なところ。


民主党甘利追求テイームの攻勢

2016-02-16 07:58:37 | コラム
打倒安倍政権の為なら:

15日のPrime Newsを大変愉快ではなく見ていた。それは冒頭に民主党の玉木雄一郎代議士が現れて、一色なる者から入手したと称する音質の悪い音源で甘利事務所とその秘書がURを相手に「口利き」した揺るがぬ証拠とやらを国会に次いで聞かせ、これを元にあっせん利得罪乃至は収賄罪を立証すべく、甘利元大臣と(辞任したと聞くが)その秘書を国会に嘘を言えない証人として喚問を迫っていくと、誇らしげに語った。

玉木雄一郎代議士とは何者かについては記憶はあり一応Wikipediaで確認したのだが、矢張り東大法学部→ハーバード大学のケネデイー・スクール出身の元財務相主計局勤務だった画に描いたようなエリートコースを歩んできた人物。民主党には何故かこのような優秀であるべき中央官庁出身者が多いのだ。渡部亮次郎氏によれば「優秀であっても自民党では親子代々の代議士の地盤があるのでそこに割って入ることは不可能で、民主党を選ばざるを得ないのだ」とのこと。

そうであれば、我が国では前途有為の人材を民主党如きに入れて、他党、就中自民党の揚げ足取りの尖兵にしか使えないのであれば壮大な人材の無駄遣いではないのだろうか。玉木氏と言うべきか民主党がと言えば良いのか、彼が掲げた「斡旋何とか罪」は極めて立件が難しく、この甘利氏の件でも検察は・・・」と元検察官の宗像弁護士が既にPrime Newsで指摘したのは、私でさえ記憶に新しい。

尤も、玉木代議士は「甘利氏の記者会見には疑問の点が多く追求の余地がある。それは第三者の弁護士により秘書たちを問いただしたと言うがその弁護士の名前も明らかにしていない。そういう弁護士もおらず架空の話ではないのか」とまで語っていたのも大いに興味があった。また番組で甘利事務所にこの民主党が持ち出した音源についての見解を求めたところ「弁護士に調査し依頼中で答える準備が整っていない」に対しては「自分の弁護士に調査させずに、自らやったらどうか」とにこやかに語気鋭く?迫っていた。

玉木代議士はここまでで退場したが、私にも民主党の狙いが如何なる手段を以てしても安倍内閣に失点させ、支持率を落とさせ来たるべき差参議院選挙を少しでも有利に運ぼうという一点にあると思わせてくれる。選挙対策としては納得出来る点もあるが、国政の遅滞なき運営一点から見れば誠に建設的ではないし、岡田克也如きが率いる民主党に付け入る隙を与えた安倍内閣の閣僚たちは責められて然るべきだろう。

何れにせよ、世界の経済が益々不安定な兆候を見せ始めたこの時期に、予算の審議を遅らせるような揚げ足取り攻勢に血道を上げている民主党には国家の大計などは眼中にない模様だ。安倍総理以下全閣僚は精神を統一してこの不条理な野党攻勢を処理して貰いたいものだ。Prime Newsは未だ穏やかな部類だが、他には虎視眈々と揚げ足取りを画策するメデイアが多いのだから。民主党には玉木代議士のような知性派を活かして政策論争を挑む気はないのかな。