新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月月6日 その2 タイ国相手のサッカー

2016-09-06 22:09:58 | コラム
閃きがなかったが:

如何に何でも負ける相手ではあるまい。前半が終わって10:05の時点では勝てるとは思っているが、取れるべきところで外しすぎたのが気懸かりだ。それと相変わらずハリルホジッチ監督の選手起用に疑問を感じる。浅野を岡崎の代わりが務まる訳がない。岡崎は得点感覚があるが、浅野は起点になる動きしか出来ていない。それに矢張りイラン人の審判は怖い。

冷静な評論家が見る今年の広島カープ

2016-09-06 07:43:00 | コラム
立派なものだと褒めておきたい:

「頂門の一針」第4110号の熱烈なカープファンとお見受けした馬場伯明氏が羨ましいと思っている冷静な評論家から一言。私はマスコミ的には無名と呼んでも良いだろう選手を発掘してきて、たゆまぬ練習を積ませて育て上げていく広島の手法を評価している。寧ろ読売との対比では尊敬に値するとすら考えている。今季確実と思わせている優勝に持っていった打の功労者、田中、菊地、丸、新井貴浩、鈴木誠也の誰か一人でも甲子園のスターだったり、東京六大学や東都大学の有名選手だった者がいただろうか。私は不勉強にして誰一人としてその存在を知らなかった連中があの活躍振りである。

田中は東海大相模の出身だそうだが、神奈川県から東京に住まいを移した後の子供では知る由もなかった。菊地の二塁手として守備力は抜群と認めてはいたが、今シーズンほど打つようになるとは思っていなかった。その点はヤクルトの宮本慎也を思わせるものがある。ベストイレヴンを選べば今季は負傷欠場があったヤクルトの山田哲人は外されるだろう。丸は昨シーズンの不出来から良く立ち直ったと見ている。ここまでの連中には未だ伸びしろが残っていると見て良いだろう。

新井貴浩はそもそも阪神に移ったのが得策ではなかった。金本と組まされた結果かその重圧に抗しきれずにそもそも雑だった打撃が一層雑となって実績を伴わずに嫌われて、広島に戻っていたのが良かった。私はこれまでにも良くあった例で「移籍してきた年は活躍する」の良い方の典型的な例だと見ている。正直なところ、来年も現役を続ければどうなるかの見通しは立たない。馬場氏が指摘されたようにMVPの有力候補だろう。

私が最も好ましいと見ているのが鈴木誠也の成長ぶりだった。何年か前に彼が偶に試合に出して貰っているのを見て「今時には珍しい欠点だらけの素材で、古き良き時代の三振かホームランかの打者だと見た。21世紀の現在、実際に見た人がどれだけいるか知らないが、その昔セネターズにいた青バット大下弘を思い出させてくれたのだった。即ち、磨き方と本人の心得次第では大化けする可能性もあるだろう」程度に見ていた。それが4年にしてあの成長ぶりだ。

彼の出身校である二松学舎大付属校は初芝清等の何人かのプロ野球選手も出しており、甲子園にも11回も出てはいたが、鈴木誠也の名前は全国区ではなかったと思う。私はここでもスポーツ関連のマスコミの好い加減さをそしっておきたい衝動に駆られるのだ。彼には「神ッテル」という形容詞がつくが、あれほどの素質を活かして来年以降はもっと成長し、筒香や中田翔を追い越して全日本の四番打者を目指しても良いとすら見ている。

投手にも触れておこう。勝ち頭の野村は明治の出身だが、高校は広陵高と広島だ。詳しく調べてはいないが、目立った広島県人は永川勝浩がいる。他には広島工出身の新井貴浩もいる。MLBから鳴り物入りで戻った黒田も、今村も、大世良お押さえの中崎も広島県人ではない。この辺りは横浜高校出身で固めた感があるDeNAとは一寸趣を異にする。私は広島に弱点ありとすれば投手陣が野手と比べれば手薄であり、成長が期待できる素材が少ない点を指摘したい。

私は今シーズンに入ってから、緒方監督以下ほぼ全員が勝った経験がないので「勝ち方を知らないのでは?」との疑問を呈した。言いたかったことは勝つこと、即ち優勝すると言うことはそれほど難しいのであると、烏滸がましくも経験上言わせて貰いたい。勝つ為には積み重ねてきた練習と経験から、如何なる場合でも大きな試合にでも、平常心で臨め、如何なる難しい局面でも迷わずに採った戦法か打った手段が最善のものであるようになっておかねばならないのであると思っている。

広島が現在その「勝ち方を知る」の途上で多くを学んでいるのであれば、このような強さを身につけることが出来れば、セントラルリーグの優勝どころか、続けて日本シリーズの優勝も勝ち取るところでまで行くかも知れない。だが、心すべきは何処かで何らかの勘違いをしないことであろう。その勘違いの一つに挙げても良いだろうことに読売の没落がある。私が見る限り、高橋由伸はソフトバンクの工藤公康とともに「何もしない」監督だったことに、広島はいくらかは助けられていたと見ている。工藤は何もしなくても選手が揃っているが、読売は一寸お粗末すぎた。そうとは言ったが、私は広島が成し遂げるだろう優勝は立派な自力本願だと思っている。