新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月21日 その2 マスコミに告ぐ

2016-09-21 15:16:13 | コラム
豊洲の開場を早めるような努力をせよ:

繰り返しになりますが、私は責任者(≠犯人)が解ったところで、豊洲問題の解決にはならないと思っております。地下の空洞を如何にして工事して改善・改良するかの策がたって、何年何月に正式に豊洲を開業できるかを公表できて、初めて解決の第一歩だと思っておりますから。あの奇々怪々の工事にゼネコンがどのように絡んだのか、談合があったのか等は、そこまでに至る過程で自ずと(副産物で)明らかになるかも知れません。

だが、談合に荷担したゼネコンを捜し出して処分したところで「世に何とかのタネは尽きまじ」とその昔に誰かが辞世の句にしたように、彼らがこの一件だけの結果で営業政策や方針を改めることがあるのでしょうか。マスコミはゼネコン大手を責める勇気の持ち合わせがあるのでしょうか。だが、この辺りはそう簡単な問題とは私には思えませんが。官公庁の指名入札の資格を得るには「何年間か継続して純益が上がっていて配当を維持できていたか」等の細かく厳しい規則があったと記憶します。

そういう背景があっても、マスコミが言い出したくてたまらない「癒着」の実態等の炙り出しに本気で取り組むのでしょうか。ではあっても、私は都民の税金をあれほど多額に長期にわたって浪費した連中を叩いても良いのではと、マスコミに言ってやりたいのです。だが、遺憾ながら、それだけでは豊洲の開場を早めることにならないと思うのです。彼らに税金を無駄遣いしたことがどれほど罪が深いかを知らしめるのは、小池都知事の職務でしょう。マスコミのこれまでの採り上げ方ではこの辺りのが不明確で不十分だと言ってやりたいのです。

豊洲問題の責任者追及が煮詰まってきた

2016-09-21 09:02:57 | コラム
豊洲問題をあらためて考察する:

小池都知事の出張中でも、都議会与野党の努力にマスコミも加わって、地下の空洞作りの責任者(危うく「犯人」と書くところだった!!)の影が見え始めてきた。私はそれならそれで結構なことだとは思う。だが、石原君なのかまたは歴代の築地市場長が追求され責任をとろうと、問題の解決には直結しないとの持論を変える気はない。即ち、「都民の台所」なるものの移転問題の解決は、未だその遙か先のことになってしまうだろうからだ。お馴染みのロッカールームの論客は「家内に豊洲を通った魚は買うなと宣告した」と言っていた。それにも一理の半分くらいはあるだろうが、私は未だそういう問題ではないのだと言いたい。

それは、地下の空洞問題を如何なる形で解決するのか、それにはどれほどの予算が必要なのか、どれほどの工期を要するのか、現状のままで床に溜まった水の件さえ解決できて水質の試験で無害と証明できれば、あのままで来年早々の開場に漕ぎ着けられるのか等々の重要な案件を処理するのは、これから先のことなのだから。方々のテレビ局が重用する建築エコノミスト(だったか?)の高山某氏は改善(改良)工事が必要となれば工期には最短でも1年で、最悪は2年が予測できると言った。

それほどの長期間、出来上がってしまった建物を放置するだけではなく、移転推進派の業者が怒って見せたような先行投資の負担を誰がどうやって処理するのかという経済的な問題が再度具体化するのではないか。出来上がった建物の700万円/日と称される維持費の正当性を誰がどのように実証し、誰が(都民が)背負うのかという問題もある。私はこのような現実的な予算を伴う問題の実態を明確にした上で、都知事なり責任者(犯人も含めて)が都民に正式に詫びて許しを請い、開場の延期の承認を願い出るのが筋ではないかと思っている。

犯人捜しは正義の味方のようだが、ポピュリズムの極みの如きであり、事の本質を見極めていない一般大衆には受けて、視聴率も上がるだろうが、それでは本末転倒だ。まさか小池都知事もそこを狙ってこの問題に取り組まれたのでないだろう。だが、その結果で副次的に次第で都政を食い物にしていたかも知れない者どもの存在が炙り出されるのならば、それはそれで良いことであり、都政改革になるのだと歓迎できるだろう。小池さんは何処までやり抜かれる覚悟をお持ちかが私の最大の関心事の一つだ。