外来語を先ず漢字を使って表現する:
本日の産経新聞一面に載っていた黒田勝弘氏の「から(韓)くにたより」を読んで大いに反省させられた。一読した後に反省したことは「私はカタカナ語の問題点は厳しく責め立てたが、その対応策を論じていなかった点」である。
黒田氏によれば、“韓国では30年ほど前には我が国散々使われていた「セクハラ」とは何かが解らなかった。セクシャルハラスメントの短縮形と知ってからは「性戯弄」と漢字に翻訳し韓国語読みで「ソンヒロン」と称して今にいたる”のであるそうだ。そして、それよりもきつい痴漢的な「ソンチュヘン」(性醜行)という言葉も流行っているのだそうだ。
黒田氏の更なる指摘は「韓国としては漢字を拒否しながら新しい概念を漢字で表現するのは矛盾しているように思えるが、それでも日本のように安易(?)に「セクハラ」などとせず、独自に新しい漢字語を生み出したのだから、韓国語に“造語能力”も捨てたものではない」となっていた。残念ながら我が国の安易さを痛感したし、自分自身の排斥論の浅薄さを反省した。
先日も「ブースター接種」と「ブレークスルー感染」を言わば揶揄したが、何もこれらだけに限ったことではなく、気取ったのか思慮が不足しているのか、奇妙なカタカナ語だけにしていることは、あらためて問題扱いしても良いとは思う。だが、そこまでに止めずに漢字の熟語なり何なりで表現すべきであると、もっと積極的に指摘すべきだったと思う。それが出来ていれば「セキュリティ」などと言う原語に不忠実な奇っ怪なカタカナ語を創造せずに済んだはずだ。韓国とは違って漢字文化を残していることを忘れたはならないのだ。
何年前だったか、専門商社OBで海外駐在経験者との昼食会の時に、そのレストランが「CLOSE」という札を下げていたので異口同音に「CLOSED」とするのが文法的に正しいのだと指摘したことがあった。でも、言うべきだったことは「ここは日本なのだから『閉店』としたらどうですか」だった。「オープン」だの「OPEN」や、「リニューアルオープン」のように文法的に謝った札を下げることを恥じ入って「営業中」であるとか「新装開店」とする方が自然だと思う。
黒田勝弘さん、有り難う御座いました。勉強になりました。
本日の産経新聞一面に載っていた黒田勝弘氏の「から(韓)くにたより」を読んで大いに反省させられた。一読した後に反省したことは「私はカタカナ語の問題点は厳しく責め立てたが、その対応策を論じていなかった点」である。
黒田氏によれば、“韓国では30年ほど前には我が国散々使われていた「セクハラ」とは何かが解らなかった。セクシャルハラスメントの短縮形と知ってからは「性戯弄」と漢字に翻訳し韓国語読みで「ソンヒロン」と称して今にいたる”のであるそうだ。そして、それよりもきつい痴漢的な「ソンチュヘン」(性醜行)という言葉も流行っているのだそうだ。
黒田氏の更なる指摘は「韓国としては漢字を拒否しながら新しい概念を漢字で表現するのは矛盾しているように思えるが、それでも日本のように安易(?)に「セクハラ」などとせず、独自に新しい漢字語を生み出したのだから、韓国語に“造語能力”も捨てたものではない」となっていた。残念ながら我が国の安易さを痛感したし、自分自身の排斥論の浅薄さを反省した。
先日も「ブースター接種」と「ブレークスルー感染」を言わば揶揄したが、何もこれらだけに限ったことではなく、気取ったのか思慮が不足しているのか、奇妙なカタカナ語だけにしていることは、あらためて問題扱いしても良いとは思う。だが、そこまでに止めずに漢字の熟語なり何なりで表現すべきであると、もっと積極的に指摘すべきだったと思う。それが出来ていれば「セキュリティ」などと言う原語に不忠実な奇っ怪なカタカナ語を創造せずに済んだはずだ。韓国とは違って漢字文化を残していることを忘れたはならないのだ。
何年前だったか、専門商社OBで海外駐在経験者との昼食会の時に、そのレストランが「CLOSE」という札を下げていたので異口同音に「CLOSED」とするのが文法的に正しいのだと指摘したことがあった。でも、言うべきだったことは「ここは日本なのだから『閉店』としたらどうですか」だった。「オープン」だの「OPEN」や、「リニューアルオープン」のように文法的に謝った札を下げることを恥じ入って「営業中」であるとか「新装開店」とする方が自然だと思う。
黒田勝弘さん、有り難う御座いました。勉強になりました。