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ロシアはWTO加盟交渉で譲歩はしない

2006-09-17 | ラジオ
ロシア議会下院国家会議議長は、ロシアのWTO加盟問題に触れた際、加
盟交渉でロシアは譲歩するつもりは無いと明言した。権威ある国際的な貿
易クラブであるWTOに加盟するためには、WTO加盟国全ての支持を取り付
ける必要がある。今のところWTOへのロシアの参加に同意してないのはコ
スタリカ、モルドアそしてグルジアとなっている。
しかしWTOへの加盟の枠内で結ばなくてはならない、二国間文章に関して
言えばロシアと最も意見の大きな食い違い隔たりがあるのはアメリカとなっ
ている。アメリカは特にロシアの生産者を犠牲にしても、対ロシア輸出おいて
アメリカの農作物に与えられている特恵的な条件を、今後も守っていきたい
と望んでいる。

ロシアのグレフ経済発展貿易相は、この点に付いて次のように述べている。
「我々はアメリカとの交渉プロセスのなかで、ロシアの利益のために達成さ
れなければならない原則的な問題に付いては、それを放棄することは出来
ない。大統領は我々の前にロシアにとって最大限、利益のある条件で合意
に達するようにという、はっきりとした課題を示した。もしそうした合意を達す
るために時間かかかるのであれば、我々はそうするつももりだ」
グレフ経済発展貿易相は、このように述べている。

現在アメリカ訪問中の、ロシアの上院連邦会議のミローノフ議長も、こうした
グレフ経済発展貿易相の発言と歩調を合わせている。ミローノフ上院議長は
次のように述べている。
「WTOは良い仕組みだ。我々はそのメンバーとなることに異存は無い。しかし
どんな条件でも、いかなる犠牲を払っても入りたいと言うわけではない。もし主
観的あるいは楽観的理由によって、何かがブレーキをかけるのであれば、我
々は加盟を強く主張しないだろうし、出来るだけ早く合意に達するために自分
達の利益を無視するようなこともしないだろう。我々は待つことが出来る」ミロ
ーノフ上院議長はこのように指摘している。

今週アメリカとの交渉を終わらせるために、ロシアの代表団がワシントンへ出
発する。ロシアは来年前半にWTOに加盟できるよう、10月の末までの対米交
渉の終了に期待をかけている。


9月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル