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ハバナでの第14回非同盟諸国会議首脳会議を振り返って

2006-09-28 | ラジオ
16日土曜日、キューバの首都ハバナで軍事ブロックに加盟していない世界
118カ国の代表者が集まって開かれていた、第14回非同盟諸国会議がその
幕を閉じた。
イランのアハマディネジャド大統領は、この非同盟運動に加盟している国の
中でも、中心的な最も発展している15カ国を集めたG15の議長に選ばれて
いる。これはアルジェで開かれたG15の会議で、公式に発表されたものであ
る。
ハバナでの非同盟諸国会議首脳会議での、アハマディネジャド大統領の存
在は非常に大きな関心を呼び起こした。会議出席者達は原子力の平和利用
に関するイランの権利を、擁護する宣言を採択している。
ベネズェーラのチャベス大統領は、これに先立ち満場一致でイランを指示す
ることを待たずして、ハバナを去りたいとは思わないと言明している。
またチャベス大統領はベネズェーラの原子力エネルギーの利用に付いて、
自分達のプログラムを作ることに関心を持っていると明言した。

ロシアはソ連邦時代から非同盟諸国会議にオブザーバーとして参加してい
るが、今回のロシア代表団長を務めたヤコベンコ外務次官は、現代の脅威
に対抗する中での、非同盟運動の重要な役割を指摘し次のように述べてい
る。
「非同盟運動加盟諸国は過激主義や外国人排斥、そして宗教観の対立と言
ったものを良くないとして退けている。そして差し迫った国際問題の大多数に
間して、重要なものとし尊重すべき、そして重視する必要のある自分達の観
点や、見解、自分達のアプローチを堅持しているという事実は非同盟の強み
だと思う」ヤコベンコ外務次官はこのように述べている。

非同盟諸国会議には来賓として、国連のアナン事務総長も出席し、手術の
後、体調も快復しつつあるキューバーの指導者カストロ議長とも会った。
カストロ議長はアナン事務総長に、フランスのジャーナリストが書いた「カス
トロと100時間」というタイトルの本を贈っている。

非同盟運動には現在118カ国が加盟しており、会議初日にさらにハイチとサ
ンクリストバリが加わった。非同盟運動は冷戦が激しくNATOと、ワルシャワ
条約機構が対立していた1961年、いかなる軍事政治ブロックに属していない
国々によってつくられた。現在すでにソ連は存在せず、東西冷戦の中で第三
の道を模索すると言う課題は、もう過去のものとなり、今は超大国の一極支
配に反対し多くの極を持った、世界秩序をよみがえらせるための戦いを展開
している。
尚、非同盟諸国に属する国々の人口は、地球の全人口の51%に達し地球上
で人の手の入った土地全体の45%を所有しており、さらには非同盟諸国には
世界の石油資源の86%が集中している。

Cronica de La Habana

文芸社

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9月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル