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コソボ問題に関する国連安全保障理事会の一方的な決議の採択を拒否するロシア

2008-01-07 | ラジオ
ロシアはコソボのセルビアからの、一方的な独立宣言を見込んだ、あらゆる決議
を国連安全保障理事会が採択することを拒否している。
これはロシアのヤコベンコ外務次官が、モスクワで行なわれた記者会見の席上で
述べたものだ。
ヤコベンコ外務次官はコソボ問題は、話し合いによって解決し得るし、また解決し
なければならないとの確信を示している。
ロシアは常に一連のコソボ問題を、均衡を保って解決することを支持してきた。
これに関連しヤコベンコ外務次官は、ロシアは今年(2007年)春に国際法の規範を
無視し、国連憲章に矛盾している主権国家である、セルビアの分割に付いて決議
を採択することを国連安全保障理事会に提案した、いわゆる地位に関する文書を
支持することが出来なかった。と述べた。

1999年にはセルビアの一部であるコソボは、国連の管理下にあった。
ここに住んでいるアルバニア系住民達は独立を主張している。一方セルビアはコ
ソボに自治権を与える用意はあるが独立は認めていない。

先週の国連安全保障理事会でも、コソボの地位に関して、セルビアとコソボのアル
バニア系住民の間での歩み寄りに基づいて、統一見解に達することは出来なかっ
た。
ヤコベンコ外務次官は、この様に強調しさらに次のように述べている。
「コソボ問題に関する国連安全保障理事会での審議の成果として、最も重要なの
はコソボに対して西側諸国が支持しているような、一方的な立場を貫きセルビアの
領土統一の原理を無視するような、決議を採択することを許さなかったということだ。
今回の交渉で、この地域の今後に付いてセルビアとコソボの立場を近づけることが
出来なかったとしても、我々は国際社会の公平な仲介に基づいて、一連のコソボ問
題を話し合いで解決出来る可能性が在るとハッキリ断言出来る。
もし一方的なシナリオで物事が進んでいけば、地域の不安定化を引き起こし、世界
の沢山の地域で分離独立の気運を激化させることに繋がる。
なので国連安全保障理事会の解決案を採択することは出来ない」
ヤコベンコ外務次官は、この様に断言した。

一方バルカン半島や大西洋から太平洋にかけての全ての地域にも飛火する可能性
が在る。
国連安全保障理事会は来年2008年1月に、コソボ問題の審理を再開することにし
ている。
そこではコソボ問題に関する、国連事務総長の報告書が審議される予定になってい
る。
従って今のところ国連安全保障理事会は、このコソボ問題というテーマに付いて、完
全に管轄し続けていると言え、最善の形でコソボ問題が解決される望みは、まだ残っ
ている。

2007年12月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル




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