1010 Radio

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ロシアとNATOの相互関係の見通しに付いて

2008-01-25 | ラジオ
ロシアはNATOがロシアに対する義務を、一貫して遂行することを期待する。
1月10日付の大統領令で、ロシアのNATO大使として任命されたロゴジン氏は
ロシアの声のインタビューで、この様に述べた。
ロゴジン氏はインタビューの中で、ロシアとNATOの間には一定の問題がある
とし、そうした問題として特にワルシャワ条約機構が解散したとき、NATOが(?)
を拡大しないことを、ゴルバチョフ元ソ連大統領に対して約束したにも関わらず、
現在西側諸国がこの約束に注意を向けていないことを指摘している。
ロゴジン氏は次のように語っている。
「NATOは拡大している。しかも彼らはロシアに対し、NATOの主要な脅威は、南
からの国際テロリズムや麻薬にあると主張している。
東方には何の脅威も無いのにもかかわらず、NATOは東への動きを始めている。
そしてその一方でロシアをパートナーと表現している。
安全保障問題のなかで最も重要なのは相互信頼だ。それがあるか無いかなの
だ。

現時点でロシアは信頼関係に問題があると感じている」
ロゴジンNATO大使はこのように述べている。
AX
ロゴジン大使はインタビューの中で、ロシア・NATO関係における、また別のデリ
ケートのテーマである欧州通常戦力条約に付いても触れている。
これまでに同条約を批准しているのはロシア、ベラルーシ。カザフスタン、ウクラ
イナのみで西側諸国は、この条約を無視している。
そのためロシアは昨年末に欧州通常戦力条約の履行の停止に踏み切った。
これに付いてロゴジン大使は、次のように語っている。
「ロシアは自国の権益を守るために、ワルシャワ条約が存在していた時代に署
名された条約に、縛られるつもりはない。
しかも欧州通常戦力条約はパートナー諸国によって履行されていない。
停戦終結など世界情勢の変化を受けて、欧州通常戦力条約の手号条約が作
成されたが、パートナー諸国は、その適合条約の批准に向けた調整プロセスを
終えていない」
ロゴジン大使は、このように発言している。

続いてポーランドとチェコでの、アメリカのミサイル防衛システム配備に付いて触
れたロゴジン大使は、この計画の実現によりもたらされかねない危険に付いて
次のように述べている。
「そうした危険に付いて想像することさへでしない。NATO諸国はイラン、その他
の国々が核保有国になる可能性があると疑っている。
迎撃ミサイルは欧州諸国の上空を飛ぶことになる。つまり核ブロックの破片やミ
サイルそのもの、放射性物質はヨーロッパに住む人々の頭上に落ちてくることな
のだ。
ミサイル防衛配備を計画した軍人や政治家は、金属や放射性廃棄物からなる核
の雨を、ヨーロッパに降り注がせる用意をしていることを公に語っていないだけな
のだ。それはただヨーロッパがアメリカに対する同盟国としての義務を、守ろうして
いるからに過ぎない。
ロシアとしてはパートナーや西側諸国の社会に対し、そのことを説明していく構え
だ」
新たな駐NATO大使に任命されたロゴジン氏は、このように述べている。

は発音が不明瞭で聴き取れず

「ヨーロッパ合衆国」の正体

トム・リード,金子 宣子
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1月13日放送 ロシアの声・週間ラジオ展望



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