12月27日にモスクワのノーボスチ通信で、ロシアのロシュコフ外務次官の記
者会見が実施された。
ロシュコフ外務次官はこの中で、露日関係の現在の水準に満足の意を表わし、
我々は露日間に今尚存在する複雑な問題を含め、双方が関心を持つあらゆる
問題を検討する用意がある。日本との関係発展に我々は満足しており、今後も
二国間関係がこうした方針で発展していくことを期待していると述べている。
ロシュコフ外務次官は記者団に対し、露日の経済関係が成長していることを物
語る数字を引用した。
ロシュコフ外務次官によれば、2007年露日間の貿易高は50%拡大し、180~
190億ドルに達するものと予想されている。
日本からのロシアへの投資総額は20%拡大し、30億ドルと見ている。
両国の経済関係に付いてロシュコフ外務次官は原子力、輸送、通信、環境保護
分野での協力の締結に関する作業を大きく前進した。
また日本企業は積極的にロシアに進出していると述べている。
ロシュコフ外務次官は続けて、トヨタがロシアに工場を開設したことを象徴的出来
事と表現し、トヨタに続き他の日本企業もロシア進出を視野に入れ始めたと明ら
かにした。
また12月21日にサンクトペテルブルク郊外の工場で生産された、トヨタ・カムリ第
1号車の完成を記念する式典に出席したプーチン大統領も、ロシュコフ外務次官
と同じような発言を行なっている。
この式典でプーチン大統領は通商経済関係の拡大は必ず、露日関係全体を強化
するための条件を整備し、我々が長年にわたり解決しようと試みている、他の問
題を解決するために必要な下地を整えるだろう。
そうした問題を必ず解決出来るものと、私は確信していると述べている。
一方ロシュコフ外務次官は、ロシアと韓国との関係にも触れ、韓国との貿易高は
120億ドルを超えている。
韓国側の計算ではさらに高く、およそ150億ドルと算出されている。
ロシアには韓国との通商経済関係を、さらに発展させるための良好な展望がある
との見方を示している。
また北朝鮮との関係に付いては、ロシュコフ外務次官は、北朝鮮との関係も良好
で、ロシア国内で北朝鮮の労働力を活用する展望も開けている。
2004年ロシアは北朝鮮との合意に基づき、北朝鮮から1万5千人の労働者を受け
入れたが、2007年にはその数はすでに2万3千人を超えたと明らかにした。
一方、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議に付いて触れたロシュコフ外務次官は、
6カ国の外相会議の開催は、早くても2008年2月以降になるだろうとの見方を示
している。
ロシュコフ外務次官はさらに、12月に予定されていた6カ国協議参加国の代表団
団長の会議は実施されないことを明らかにし、具体的な会議の日程はそれぞれの
国が引き受けた具体的義務の成功状況によって決まってくるだろうと付け加えてい
る。
全体としてロシュコフ外務次官は、アジア太平洋地域の状況を、満足いくものとして
捉えロシアとアジア太平洋地域の間には、政治分野と通商経済分野における協力
が発展していると述べている。
また12月27日にはプーチン大統領が、露日の通商経済関係の発展に大きく貢献
したとして、モスクワ日本センターの朝妻幸雄所長に友好勲章を授与したというニュ
ースが飛び込んできた。
こうしたニュースやロシアの政治家達の発言は、はっきりと一つのことを物語ってい
る。
それはロシアが日本企業のロシア進出を歓迎しており、複雑な政治問題をめぐる話
し合いを行なうための、しっかりとした経済基盤を整えることを望んでいると言うことだ。
2007年12月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
者会見が実施された。
ロシュコフ外務次官はこの中で、露日関係の現在の水準に満足の意を表わし、
我々は露日間に今尚存在する複雑な問題を含め、双方が関心を持つあらゆる
問題を検討する用意がある。日本との関係発展に我々は満足しており、今後も
二国間関係がこうした方針で発展していくことを期待していると述べている。
ロシュコフ外務次官は記者団に対し、露日の経済関係が成長していることを物
語る数字を引用した。
ロシュコフ外務次官によれば、2007年露日間の貿易高は50%拡大し、180~
190億ドルに達するものと予想されている。
日本からのロシアへの投資総額は20%拡大し、30億ドルと見ている。
両国の経済関係に付いてロシュコフ外務次官は原子力、輸送、通信、環境保護
分野での協力の締結に関する作業を大きく前進した。
また日本企業は積極的にロシアに進出していると述べている。
ロシュコフ外務次官は続けて、トヨタがロシアに工場を開設したことを象徴的出来
事と表現し、トヨタに続き他の日本企業もロシア進出を視野に入れ始めたと明ら
かにした。
また12月21日にサンクトペテルブルク郊外の工場で生産された、トヨタ・カムリ第
1号車の完成を記念する式典に出席したプーチン大統領も、ロシュコフ外務次官
と同じような発言を行なっている。
この式典でプーチン大統領は通商経済関係の拡大は必ず、露日関係全体を強化
するための条件を整備し、我々が長年にわたり解決しようと試みている、他の問
題を解決するために必要な下地を整えるだろう。
そうした問題を必ず解決出来るものと、私は確信していると述べている。
一方ロシュコフ外務次官は、ロシアと韓国との関係にも触れ、韓国との貿易高は
120億ドルを超えている。
韓国側の計算ではさらに高く、およそ150億ドルと算出されている。
ロシアには韓国との通商経済関係を、さらに発展させるための良好な展望がある
との見方を示している。
また北朝鮮との関係に付いては、ロシュコフ外務次官は、北朝鮮との関係も良好
で、ロシア国内で北朝鮮の労働力を活用する展望も開けている。
2004年ロシアは北朝鮮との合意に基づき、北朝鮮から1万5千人の労働者を受け
入れたが、2007年にはその数はすでに2万3千人を超えたと明らかにした。
一方、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議に付いて触れたロシュコフ外務次官は、
6カ国の外相会議の開催は、早くても2008年2月以降になるだろうとの見方を示
している。
ロシュコフ外務次官はさらに、12月に予定されていた6カ国協議参加国の代表団
団長の会議は実施されないことを明らかにし、具体的な会議の日程はそれぞれの
国が引き受けた具体的義務の成功状況によって決まってくるだろうと付け加えてい
る。
全体としてロシュコフ外務次官は、アジア太平洋地域の状況を、満足いくものとして
捉えロシアとアジア太平洋地域の間には、政治分野と通商経済分野における協力
が発展していると述べている。
また12月27日にはプーチン大統領が、露日の通商経済関係の発展に大きく貢献
したとして、モスクワ日本センターの朝妻幸雄所長に友好勲章を授与したというニュ
ースが飛び込んできた。
こうしたニュースやロシアの政治家達の発言は、はっきりと一つのことを物語ってい
る。
それはロシアが日本企業のロシア進出を歓迎しており、複雑な政治問題をめぐる話
し合いを行なうための、しっかりとした経済基盤を整えることを望んでいると言うことだ。
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2007年12月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル