日本の最大野党である民主党の党大会が行なわれ、大会を総括するイベントが
なされだが、そのなかで民主党は政治的な袋小路から抜け出すために、福田首
相率いる自公連立政権は、衆議院を解散させ任期満了前の選挙を実施すべき
だと求めた。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
日本の政治が袋小路に陥ってしまっていることはここ数ヶ月間の間、衆議院と参
議院の間での対立の(?)化がそれを裏付けていると言える。
1951年以来、衆参両院の意見が今回のように著しく異なってしまったことは、これ
までになかった。
長年にわたり衆議院で多数を占めている保守勢力は、昨年7月の参議院で勝利し
た野党第一党民主党と公然と衝突している。
参議院で多数派を占める民主党は、自民党政権の社会政策への批判を強め、民
主党の小沢党首は、社会政策において一連の深刻な見込み違いを許してしまった
自民党を中心とした政権に代わって、民主党が政権を取る事だけが国民の生活条
件を改善する唯一のチャンスであると主張している。
自民党を中心とした政権は特に年金問題で、大きな批判を浴びており、また汚職問
題などスキャンダルで自民党の閣僚が何人も辞任に追い込まれている。
さらに自衛隊をインド洋北西部に派遣する問題に付いて、政府と野党のり間で極め
て鋭い意見の食い違いがあり激しい論戦が展開されている。
3年間、日本の陸上自衛隊はイラク南部に駐留したが、これは国連の如何なる承認
もなしに、イラクに侵攻したアメリカ及びイギリスを(?)とし、そしてその他の形で支援
するよう軍事同盟国に執拗に求めた、アメリカ政府の強い要求に従ってなされたもの
だ。
しかしこれまでにそうした奇行とも言える行動に参加した、一連のアメリカの同盟諸
国は、イラクから自国軍隊を撤退させた。
日本も世論の高まりに押されて、昨年陸上自衛隊員達を引き上げている。
この一方で日本のいわゆる空軍は、現在に至るまでイラクにおけるアメリカの軍事作
戦を支援しており、クゥエートからイラクの様々な地方へ、アメリカの将兵や武器弾薬
などを運んでいる。
またつい最近、日本の防衛省はアラビア海海域における、海上自衛隊の任務再開を
指示した。
アフガニスタンで戦闘行動を続けているアメリカを筆頭とする国々の艦船、艦隊に無料
で燃料や水を補給することも含めた任務と言うのは、2001年の末からすでに実施され
てきた。
しかし昨年の11月1日からは参議院が、この任務をさらに1年続けるべきだとする衆議
院の決定に意義を唱えたために、こうした特別措置は停止された。
ところが最終的には衆議院で三分の二以上の議席を有する政府側が、法律的な権限
から言えば、衆議院に劣るものの日本の世論においては、重要な倫理的な重石を置
いている参議院の再三な反対にも関わらず、この法案を成立させてしまった。
この問題において日本の民主党の小沢代表は、民主党は日本国憲法に忠実であるこ
とを確認したわけだが、この小沢氏の発言は極めて重いものと受け止めるべきだと思
う。
※ (?)は聴き取れず
1月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
なされだが、そのなかで民主党は政治的な袋小路から抜け出すために、福田首
相率いる自公連立政権は、衆議院を解散させ任期満了前の選挙を実施すべき
だと求めた。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
日本の政治が袋小路に陥ってしまっていることはここ数ヶ月間の間、衆議院と参
議院の間での対立の(?)化がそれを裏付けていると言える。
1951年以来、衆参両院の意見が今回のように著しく異なってしまったことは、これ
までになかった。
長年にわたり衆議院で多数を占めている保守勢力は、昨年7月の参議院で勝利し
た野党第一党民主党と公然と衝突している。
参議院で多数派を占める民主党は、自民党政権の社会政策への批判を強め、民
主党の小沢党首は、社会政策において一連の深刻な見込み違いを許してしまった
自民党を中心とした政権に代わって、民主党が政権を取る事だけが国民の生活条
件を改善する唯一のチャンスであると主張している。
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もなしに、イラクに侵攻したアメリカ及びイギリスを(?)とし、そしてその他の形で支援
するよう軍事同盟国に執拗に求めた、アメリカ政府の強い要求に従ってなされたもの
だ。
しかしこれまでにそうした奇行とも言える行動に参加した、一連のアメリカの同盟諸
国は、イラクから自国軍隊を撤退させた。
日本も世論の高まりに押されて、昨年陸上自衛隊員達を引き上げている。
この一方で日本のいわゆる空軍は、現在に至るまでイラクにおけるアメリカの軍事作
戦を支援しており、クゥエートからイラクの様々な地方へ、アメリカの将兵や武器弾薬
などを運んでいる。
またつい最近、日本の防衛省はアラビア海海域における、海上自衛隊の任務再開を
指示した。
アフガニスタンで戦闘行動を続けているアメリカを筆頭とする国々の艦船、艦隊に無料
で燃料や水を補給することも含めた任務と言うのは、2001年の末からすでに実施され
てきた。
しかし昨年の11月1日からは参議院が、この任務をさらに1年続けるべきだとする衆議
院の決定に意義を唱えたために、こうした特別措置は停止された。
ところが最終的には衆議院で三分の二以上の議席を有する政府側が、法律的な権限
から言えば、衆議院に劣るものの日本の世論においては、重要な倫理的な重石を置
いている参議院の再三な反対にも関わらず、この法案を成立させてしまった。
この問題において日本の民主党の小沢代表は、民主党は日本国憲法に忠実であるこ
とを確認したわけだが、この小沢氏の発言は極めて重いものと受け止めるべきだと思
う。
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※ (?)は聴き取れず
1月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル