1010 Radio

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核の安全をめぐって露米の新核軍縮条約とイラン問題

2010-12-22 | ラジオ
今週アメリカ上院では露米の新たに締結した、核軍縮条約の審議が始まった。
ロシア外務省は年内の批准も在り得るとしている。ロシアのリャプコフ外務次官はロシアの声のインタビューに対し、誰もが持つであろう、新核軍縮条約やその内容と意義に関する問いの全てに答えが出されたとの声明を表した。リャプコフ外務次官は、この条約のための決議を採択することだけが、今課題となっていると述べた。

しかし勝利がたやすく手に入らないことは明らかだ。アメリカ上院の共和党議員は、この条約の前文に修正を加えることを目指すと公言している。
この前文にこそ、戦略攻撃兵器および戦略防衛兵器に関連した、ロシアにとって重要な考えが書かれている。
つまり戦略攻撃兵器とミサイル防衛の関連が記載されているのだ。アメリカ上院での決議の結果、アメリカがどの程度、自国の武装解除政策の実現に関心を寄せているかだけでなく、現在アメリカのとるロシアとの関係リセットに関する、戦略がどの程度成功しているかが明らかになる。
ロシアはまだ結果を待っているところだ。そして今年前向きな方向へ伸びた2国関係のベクトルが保たれることを願っている。

またリャプコフ外務次官は対イラン制裁に付いても言及し、ロシアはアメリカのとる厳しい対イラン制裁を受け入れがたいものと見なしていると述べた。
アメリカのゲーツ国務長官が中東歴訪中に、これに関連して声明を表している。
リャプコフ外務次官はイランの核プログラムは現在、一連の問題を引き起こしてはいるものの、懸念するほど深刻なものはないとの見解を示した。
この点はジュネーヴでイラン核問題をめぐる仲介6者、国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた6者協議の中でも強調された。 
「イランに対する問いは数多くある。我々はイランへの懸念を払拭するには、イランがIAEAとの協力を含む、追加措置を受け入れる必要があると考えている。
そして実際に国連安保理とIAEAの制裁も導入されている。対話というものは私の意見では、懸念を払拭できる可能性がより高い作業だ」
リャプコフ外務次官は、このように述べた。

次回の6者協議は1月末にトルコで予定されている。しかし協議がどのように実施されるか、そもそも実施されるかどうかについては、外的要因が影響する可能性がある。なかでも影響が大きいと見られるのがWikiLeaksの動向だ。

当初この女性アナウンサーは非常に癖のあるイントネーションで聴きづらかったが、最近はだいぶ聴きやすい喋りになった。

12月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル