読書。
『民主党のアメリカ 共和党のアメリカ』 冷泉彰彦
を読んだ。
村上龍さんが編集長をつめるメールマガジン、「JMM」でも連載を持っている
アメリカ在住で東大卒の作家、冷泉彰彦さんによる、アメリカ分析の本。
2008年の夏に発行された本なので、その後の大統領選の結果や、
世界大不況については触れられていない。
読み始めてからも、「これは賞味期限切れの本だな」と思って、
なんとなく、消化試合のように読み進めていったのだけれど、
それがどういうことか、読み応えがあって、決して、「賞味期限切れ」
と片付けてしまうにはもったいない本だったのでした。
共和党はコンサバ、民主党はリベラルという単純なイメージでしか、
このアメリカの両党を見てこなかったけれど、
そこを詳細にみていくと、かなり興味深かった。
リベラルだし、環境保護をとなえている民主党だから、そっちのほうがいい
なんて考えていたんですが、なかなか共和党も懐が深いし、
民主党も頭が固いようなところがある。いや、共和党も頭が固いところもあるので、
どっちもどっちなんだろう。政策や個性の面でも、うなずけるところと、
それは共感できないな、という部分と、どっちにも出てきます。
大きな政府論を唱えるのが民主党で、小さな政府論をとなえるのが共和党。
どっちも捨てがたいし、取りがたいですね。
この本を読んで、日本の小泉改革などの小さな政府論は、共和党をみならった
んだなっていう印象を受けた。先例なくして動かないね、日本は。
定額給付金だったっけ、12000円もらえたやつ。あれも、ブッシュ政権が
各家庭に1000ドルだか2000ドルだか給付したっていうのがあったから、
真似をしたんだろうなぁ。
また、ハリウッド映画における、民主党カルチャーと共和党カルチャーの違い
という論旨も面白かった。個人的には、映画が好きなので、この本で
もっとも楽しんで読めたところかもしれない。
世界一の大国アメリカを知るうえで、これからの日本の道筋などを客観的に
考える上で、本書は実に参考になる本だと思いました。
ちょっと両党の変遷、すなわちアメリカの歴史の変遷による変異の仕方などは
読んでいてこんがらかるところもありますが、
まぁ、そこは頭の体操です。200pちょっとですからね。
そんなにストレスなく読めることでしょう。
大学生以上が推奨かな。好奇心のある高校生も読めば面白いかもしれないです。
『民主党のアメリカ 共和党のアメリカ』 冷泉彰彦
を読んだ。
村上龍さんが編集長をつめるメールマガジン、「JMM」でも連載を持っている
アメリカ在住で東大卒の作家、冷泉彰彦さんによる、アメリカ分析の本。
2008年の夏に発行された本なので、その後の大統領選の結果や、
世界大不況については触れられていない。
読み始めてからも、「これは賞味期限切れの本だな」と思って、
なんとなく、消化試合のように読み進めていったのだけれど、
それがどういうことか、読み応えがあって、決して、「賞味期限切れ」
と片付けてしまうにはもったいない本だったのでした。
共和党はコンサバ、民主党はリベラルという単純なイメージでしか、
このアメリカの両党を見てこなかったけれど、
そこを詳細にみていくと、かなり興味深かった。
リベラルだし、環境保護をとなえている民主党だから、そっちのほうがいい
なんて考えていたんですが、なかなか共和党も懐が深いし、
民主党も頭が固いようなところがある。いや、共和党も頭が固いところもあるので、
どっちもどっちなんだろう。政策や個性の面でも、うなずけるところと、
それは共感できないな、という部分と、どっちにも出てきます。
大きな政府論を唱えるのが民主党で、小さな政府論をとなえるのが共和党。
どっちも捨てがたいし、取りがたいですね。
この本を読んで、日本の小泉改革などの小さな政府論は、共和党をみならった
んだなっていう印象を受けた。先例なくして動かないね、日本は。
定額給付金だったっけ、12000円もらえたやつ。あれも、ブッシュ政権が
各家庭に1000ドルだか2000ドルだか給付したっていうのがあったから、
真似をしたんだろうなぁ。
また、ハリウッド映画における、民主党カルチャーと共和党カルチャーの違い
という論旨も面白かった。個人的には、映画が好きなので、この本で
もっとも楽しんで読めたところかもしれない。
世界一の大国アメリカを知るうえで、これからの日本の道筋などを客観的に
考える上で、本書は実に参考になる本だと思いました。
ちょっと両党の変遷、すなわちアメリカの歴史の変遷による変異の仕方などは
読んでいてこんがらかるところもありますが、
まぁ、そこは頭の体操です。200pちょっとですからね。
そんなにストレスなく読めることでしょう。
大学生以上が推奨かな。好奇心のある高校生も読めば面白いかもしれないです。