Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

vsベネズエラ

2010-02-02 21:33:28 | スポーツ
サッカー日本代表の国際親善試合、
対ベネズエラ戦は、0-0のドローに終わった。

W杯南アフリカ大会イヤーのスタートとなる今試合、
野球を見慣れている人にとっては、「開幕ダッシュ」を
期待したところもあったかもしれません。
Jリーグでも「開幕ダッシュ」はあるのかな、でも、6月ですからね、
休むところを休んだあとですから、徐々にペースアップして
実力を出せる段階まで持っていって、さらに実力を伸ばし、
攻撃の選択肢を増やし、創造性を高め、守備の組織力を各自確認して強化し、
日本代表だとはいってもパスやトラップの精度を高めることを怠らずに、
本番へ悔いの残らない形で臨んでもらいたいですね。
そして、見ている人たちは、そんな戦い方をしてもらって初めて応援に
身が入るというものです。

つまるところ、今日の試合は久々に身体を動かした感じの、
試合という名の連携練習だったといえるでしょう。
親善試合といえども、練習試合に近かったかもしれない。
ベネズエラは本気でプレーしてくれて、球際の強さとか、攻守の切り替えの速さだとか、
一流レベルではないにしろゾーンプレスをしっかりやって、日本を苦しめました。
それは本番まで限られた試合数しかない中でとてもありがたいことでした。
手の内をすべて明かすような真似はできませんが、それでもアイデアを出し合うといった
プレーはできたはず。そういったところが「寝ぼけている」感じのサッカーに
見えなくもなかったです。

競馬でいえば、休み明けの一叩きするレースでした。
サラブレッドならば、これで次戦でがらっと変わるか、
次々戦くらいまでに動きが良くなります。
そう考えると、悲観するべき試合ではない。

本番で、オランダ、デンマーク、カメルーン相手にどこまでやれるかを
予想(想像)するのは、もう少し後にしたほうがいいでしょうし、
岡田監督はチームの伸びしろについて、各人のプレースタイルや、
チームの方向性・スタイルと各人の適合性、連携、攻撃力、スピードもろもろを
精査して、ある程度正確に見据えて、伸ばしていかなければなりませんね。
長所だけを伸ばせばいいのがサッカーではありません。
守備に欠点があれば、一試合に4点でも5点でも入れられて勝負にならない。
短所をカバーして、長所を「活かす」という戦術が
必要になってくるんじゃないでしょうか。

最近のサッカーは、5年くらい前とくらべて、ファンタジックなプレーや、
いわゆる「10番」を背負ったテクニカルな選手が重宝されなくなったようです。
少々プレーが雑でも(とはいえプロだから相当なレベルなのでしょうが)、
足にしてもプレーにしてもスピードがある選手が今のサッカーに適合しているようです。

そんな世界のすう勢に対して、日本はW杯でどれだけ戦えるかが楽しみです。
オシム監督の時代には、そんな時代を見越していたのか、「アジアのすばしっこさ」
を特徴としたチームを作ろうという気配がありました。
俊敏性を重視しながらも、球回しの重要さを忘れなかったところに、オシム監督の
面白さがあったんじゃないかなぁなんて思います。

そうそう、球回しは、今日のスタメンがでそろっていた時間帯のなんでもない
球回しに、代表の質の高さを感じさせられましたね。
Jリーグの質の高さがよく出ていたといえるかもしれない。
そっけないパスにしても、そのコースだとか球のスピードだとかに美を感じられた
と思いますが、そんなのは僕だけかもしれないですね。
ただ、欧州の一流どころだとかはそれほど一つのパスそれぞれに美しさがあるという
わけではないんじゃないかな。だけど、ここぞのパスの美しさには日本代表のパスは
かなわないものがあるように思います。強弱、硬軟、剛柔、緩急…。
勝負所へのここ一番の集中力を持って欲しいな、と選手たちに望みますねぇ。

次は東アジア選手権です。
韓国以外は弱いけど、しっかりと自分のため、チームのために戦ってほしいです。
がんばれ、日本代表!
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