Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

vs韓国

2010-02-14 21:55:53 | スポーツ
サッカー日本代表の東アジア選手権最終戦の対韓国戦は、
両チームに退場者を出すなど激しいゲームとなりましたが、
1-3で敗れました。

日本は、PKでまず先取点をとりましたが、今度はPKを取り返されて同点にされる。
それで今度はミドルシュートを決められ、後半にはペナルティエリア外から
余裕を持って狙ったシュートを右上隅に決められ1-3。
ドイツW杯でのブラジル戦以来の1点先制後の3失点だったんではないかな。

何が足りないって、フィニッシュの精度だったねぇ。
日本の攻撃の理想というのは、パスとか、それと連動する他の選手の動きとかで
相手を撹乱して抜け出して、最後はフリーで球を受けてシュートを決める、
っていう形だと思うんですよ。でも、そんなのはうまくいかないというか、
現実的じゃない。まぁ、現実的じゃないのは、僕が勝手に想像して「こうだろう」
と示しているわけだから、僕の考えが現実的じゃないと言えるのかもしれない。
とにかく、ゴール前まではボールを運ぶことができるのだけれど、
フィニッシュの部分が甘いというか、
難しい形でボールを受け取ることになっている。

その点、韓国は、シュートを打つ時に難しい体勢になっているケースがほとんど
なかったように思う。少し余裕のある体勢でシュートという選択肢を選んでいる。
日本の選手みたいに、窮屈な姿勢でシュートしなければならないという状況に
選手が置かれていない。それには韓国が、日本にカウンターをしかける機会が
多かったためともいえる。カウンター型のサッカーをしていた。

僕の理想を言えば、前にも書いたことがあるんだけれど、
フィニッシュへの体勢をどれだけ楽な形で
迎えることができるかがカギだと思っているんですね。
シュートを打つ人は、力みすぎないくらいの楽な状況でシュートを打てる状況。
それを作り出すために、相手を振り切るだとか、難しいことはパス回しやらスルーやら
連動する動きやらで終わらせておきましょうということです。

それが、なかなか、相手を振り切れない。
ゴール前でいろいろやっても、相手が転びそうになりながらでも
ついてきて、完全に置き去りにできない。
それだけ、まだ「読まれる攻撃」なのかもしれない。

また、そんな「読まれる攻撃」になっている理由のひとつに挙げられるかと
思いますが、「俺はこの状況だとフィニッシュ要員だな」と、
それぞれの状況で自覚している選手って、
最後の場面では動かずにパスを待ちますよね。
それがいけないんじゃないか。
また、そんな、フィニッシュ要員を待たせる攻撃の形
っていうのも良くないんじゃないか。
大体、そんなフィニッシュ要員が「待つ」という姿勢でいること自体に、
時間のロス、プレーの回りくどさを感じませんか。
考えてサッカーをしていることの悪い面がこれだと思うんです。
とっさの判断も、「考えるサッカー」のうちじゃないのかなぁ。

今日は1点のビハインドの状況で、
相手選手が退場になり数的不利が打開されてから、
ガツガツと攻め込むシーンが多く見られました。
ボール支配率も高かったと思う。
そういう境遇でこそ生まれる攻撃の意識っていうのがあると思うんです。
「ここまでだと思ってたけど、もっとやれる」とかっていう気づきが得られる
と思うんです。そうやって、プレーの、攻撃の図々しさっていうのが養われて、
その図々しさっていうのが、攻撃にかける選手の層を厚くしたり、
連動の形が単調に終わらなかったりっていう効果を生み出すような気がします。
そうです、日本代表よ、もう少し図々しく攻めるのだ!
ちょっとわかりにくいイメージではありますね…。

今日の試合で目立った選手といえば、稲本選手でしたね。
ボランチとして、獅子奮迅。躍動感にあふれて、02年の日韓W杯の動きを
思い出させてくれました。この調子だとリーグでも活躍してくれそうです。
ただ、やっぱり、後半ロスタイムくらいになると動けなくなってましたね。
30歳だもんなぁ。そこはそんなもんかっていう気がする。
あとは、遠藤選手も、攻撃のバランスを、パスにしろ、ポジショニングにしろ
とっていて、司令塔と呼んでふさわしい活躍をしていましたね。
中村俊輔選手がいないとそういう役目を一手に引き受けざるを得なくなるのかもしれない。

最後に、1-3という結果は代表にとって良い経験になったと思います。
こんな風に負けるのかというイメージを打破するくらい練習を積んで、
戦術を確認して、成長してください。
攻撃がうまくいかないことと同様に、守りでも、
「こんなところにパスを通されるのか」とかあったでしょう。
そういった経験は貴重だと思うんですね、学習できるから。
そうすれば、本番でもずっと深く考えた守備をできるというものです。
感覚もね、こういう試合で感じたことで、ボケた状態ではなくなると思うのです。

もう期間が短いですが、なんとか立て直して、
本番では大いに世界を驚かせてほしいですね。
がんばれ、サッカー日本代表!
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愛子チャン、オ疲レ様

2010-02-14 14:03:02 | スポーツ
バンクーバー五輪、女子モーグル競技が行われました。
注目の上村愛子選手は惜しくも4位でメダルには手が届きませんでしたが、
よくがんばってくれました。

愛子ちゃんの前の選手が、大舞台での強さをみせたというか、
100%以上の力を出したんじゃないかという滑りをしたので、
愛子ちゃんはけっこう滑りにくかったんじゃないかなと思えました。
そこを、とりあえずはそつなくこなして暫定2位になりました。
その後、抜かれて4位。安定感はあるんだけどなぁ、なかなかうまくいかないもんだ。
雪質もザラザラのザラメ雪みたいに見えましたが、どうだったんだろう。
エッジがきかなかったりしなかったんだろうか。
競走馬に、ダート(砂)が得意な馬と芝が得意な馬っていうのがいますが、
モーグルの選手にも、ザラメ雪が得意な選手とそうではない選手というのが
いそうですよね。みんなにとって滑りにくいかとは思うのですが。

競技終了後、愛子ちゃんは涙を流していましたね。
自分のたどる道を自ら切り開いて成長してきた人のようだから、
メダルっていうご褒美がもらえても良かったよなぁとは思いました。
そこが、生きていくうえでの苦い部分だったりするのかも。
欲しいものがすぐに手に入ってしまう人もいるでしょうけれど、
そういう人は果たして幸せなのかどうか。
とはいえ、愛子ちゃんは悔しかったろうなぁ…。

落ち着いたら、それまでの競技人生を振り返って本でも書いてみたら
どうなんだろう。興味があるからハードカバーでも買いますよ。

長野五輪のときは、18歳だったのかなぁ、当時からかわいい子だったけど、
里谷選手の影に隠れた感も少しあり、メダル争いまでの力はなかったし、
そして個人的にすごく年下に思えたものでした。
それが、今となっては、愛子ちゃんは30歳、僕は32歳と、すごくお似合いな
年齢ではないですか。って、奥さんだけどね~。僕とも接点はありませんけどね~。
でも、同世代感覚で応援してましたね。あと4年、頑張るかどうかわかりませんが、
やるならまた次の五輪でも応援したいですし、それまでの過程も静かに
見守っていたいですねぇ。

ひとまず、お疲れさまでした!


追記:愛子ちゃんが書いた本って、あるみたいですね。
   「やさしく、強く、そして正直に - 弱い心との向き合い方
    (じっぴコンパクト) (新書)」
   っていうのが、2/5に出ていたようです。
   長澤まさみちゃんのカレンダー(2/20発売)を買う時に
   いっしょに買おうかな。そうしよう。
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