Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

vs香港

2010-02-11 21:44:31 | スポーツ
サッカー日本代表の東アジア選手権第2戦、対香港戦は
3-0で日本が勝利しました。

玉田の、どちらもこぼれ球を押しこんだ2ゴール、
そして、CKから完璧なヘディングを決めた闘莉王、
ともに良かったのですが、
結果はまぁ、アシストを一つになるのかな、それでも、
期待感を持たせてくれるプレーをした平山選手が面白かったですね。
でかい身体で相手を抑えてポストプレーをするさま、
そんなにスピードはないながらもドリブル突破するさまなんかは
怪物と呼ばれた片鱗をみせてくれるものでしたが、
やっぱりいかんせん、最後の決定力やトラップに少々難があるようです。
山ほど練習を積んで、試合では冷静かつ集中してプレーすると
克服できる課題のようにも見えました。それが難しいんですけどねぇ。

ペナルティエリア内でも身体の強さを見せつけるくらいの気持ちで
プレーするといいです。彼は、良い意味で、どこか気持ちが突き抜けているというか、
物おじしないところがあるように見えるので、プレーの質が高まってから
強豪と試合をする場面にでもなったら、抜群のパフォーマンスを発揮してくれるように
思えます。その点、セリエAでプレーしている森本選手よりも、
その完成形の輪郭は大きく見えるのです。
とはいえ、僕は昔、FWの柳沢選手が代表に定着して、
いろいろ悪口などを言われていたころに、
「彼は一皮むけたら日本サッカー界史上最も完成されたFWになる」というようなことを
豪語していたので、あんまり説得力はないかもしれない。
この、「一皮むける」がなかなかできないことのようなのです。

ちなみに、平山選手が国見高校を全国優勝に導き、五輪にも出場して、
彼が新たなヒーローだみたいな見られかたをしていたころ、僕は冷淡に、
彼はダメだ、そんなにすごい選手ではないと切り捨てていました。
スピードもないし、プレーの幅も狭いように見えていたんですよねぇ。
それが、今日の試合なんかだと、体がでかいだけの選手じゃないんだよっていう
ところが見えてきた。さらに、去年か一昨年か、Jリーグの試合で、
センターサークル付近の左サイドから一人で突破してそのままゴールを決めたことが
あるのですが、そういうところ、くすぶっていても何か持っている選手だなぁという
印象を持っていました。

そうはいっても、やっぱりこれから始まるJリーグで結果をだしていかなければ
しょうがない話です。得点を重ねて、得点ランキングの上位に
顔を出していかなければ、代表には呼ばれないでしょう。
他の選手もそう。今日2得点の玉田選手だって、欧州組という目で見られ続けてきて、
今季Jに復帰した稲本選手だって、リーグ戦で抜群のパフォーマンスを見せないと
代表に呼ばれません。仮に呼ばれたとする。代表チームのコンセプトを理解しているから
という理由で。だとしても、プレーの質が低いのだから、そんなチームのチーム力は
低いものにとどまるでしょう。

代表に呼ばれ続けた選手は、今後も呼ばれ続けるようにリーグ戦で
結果を出し続けなければならないわけで、
それはほとんど義務みたいなものになってきます。
無言のプレッシャーがあるんじゃないかな。
「おまえ、代表を失墜させないためにもコンディションを落として
代表から脱落するなよ」
そういう圧迫感があるように思う。
そんなのを念頭においていてもしょうがないけどね。
それだけ、代表チームのチーム作りって難しいんだと思います。

って、全然、今日の試合の感想から離れてしまったなぁ。
香港のような球際のゆるいチームとの試合をみても、
あんまり評価できませんね。
韓国は中国に3-0で負けたらしいけれど、
それでも次戦の韓国戦は、W杯に向けた良いテストマッチになると思う。
岡崎選手と長友選手がいないのは残念ですが、
内田選手だとかセンターバックの2人だとか、遠藤選手だとか、
W杯には必ず選ばれていそうな選手には良い経験を積んで欲しいです。
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