読書。
『地球を聴く 3.11後をめぐる対話』 坂本龍一 竹村真一
を読んだ。
音楽家の坂本龍一さんと京都造形大学教授の竹村真一さんの対談本です。
竹村さんについては知っている方が少ないと思われますが、
この本を読んだ感じですと、人類学に地理に歴史に生態学にITに、と
今の地球を考える上でのいろいろな学問や情報に通じている人でした。
お二方はともに、時代の先端の情報や思想に通じていて、
読んでいる自分が情弱だということをまず痛感しました。
そして、こういう対談本によくあることですが、
いろいろな知識の「チラ見」ができます。
たとえば、これは言語学ですが、日本語の言葉の成り立ちの話があります。
また、抗菌というものが実はよくなくて、適度に汚れているほうが安全だという話、
西郷隆盛の征韓論の真意などなど、これでも数%いくかどうかで、
軽く触る程度ながら語られていくその情報量の多さは、知識欲を刺激するでしょう。
そういった、有益な雑学とでも言うべき情報ばかりではなく、
本書には確固としたお二人のもつ未来へのビジョンが語られている。
よりより未来を築いていくために人々はどういう意識を持って生活すると
良いのかというのが、一冊最初から最後まで通った線であると思います。
竹村さんは言います。
「人類は進歩しすぎて自然を破壊しているのではなくて、未熟すぎて破壊している」
進歩していく意欲とヒントを得るために役立つ本だと思いました。
『地球を聴く 3.11後をめぐる対話』 坂本龍一 竹村真一
を読んだ。
音楽家の坂本龍一さんと京都造形大学教授の竹村真一さんの対談本です。
竹村さんについては知っている方が少ないと思われますが、
この本を読んだ感じですと、人類学に地理に歴史に生態学にITに、と
今の地球を考える上でのいろいろな学問や情報に通じている人でした。
お二方はともに、時代の先端の情報や思想に通じていて、
読んでいる自分が情弱だということをまず痛感しました。
そして、こういう対談本によくあることですが、
いろいろな知識の「チラ見」ができます。
たとえば、これは言語学ですが、日本語の言葉の成り立ちの話があります。
また、抗菌というものが実はよくなくて、適度に汚れているほうが安全だという話、
西郷隆盛の征韓論の真意などなど、これでも数%いくかどうかで、
軽く触る程度ながら語られていくその情報量の多さは、知識欲を刺激するでしょう。
そういった、有益な雑学とでも言うべき情報ばかりではなく、
本書には確固としたお二人のもつ未来へのビジョンが語られている。
よりより未来を築いていくために人々はどういう意識を持って生活すると
良いのかというのが、一冊最初から最後まで通った線であると思います。
竹村さんは言います。
「人類は進歩しすぎて自然を破壊しているのではなくて、未熟すぎて破壊している」
進歩していく意欲とヒントを得るために役立つ本だと思いました。