Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『感動する!数学』

2013-10-15 00:58:53 | 読書。
読書。
『感動する!数学』 桜井進
を読んだ。

ミロのヴィーナスやパルテノン神殿、その他いろいろな人造物に限らず、
自然界にも見られる黄金比についてだとか、
面白い数学者の話だとか、数学にまつわる雑学を紹介しながら、
数学とは何なのか、その性質や魅力を伝える本です。

なかでも壮大だなぁとびっくりして、想像力の翼が広がったのが、
π(パイ)の話。あの3.141592…と無限に続いていくあの円周率の数列には、
たとえば、僕とかこれを読んでいるあなたの生年月日や保険証番号などの数字を合わせたものも
含まれていて、検索すると、何桁目にありました、と出てくるそうです。
そりゃ、無限ですからね、無限の組み合わせが網羅されている。
なので、10進数でデジタル化された文学などがあるとすれば、
その数字もπの中に含まれていることになるそうです。
デジタル化っていえば、2進数か16進数かって思いますが、10進数でってことになりますよね。
ぶっちゃけ、πの中にないものはないのです。すべて、宇宙の森羅万象のすべてが書かれている。
この世=πなのかもしれない。
πを超えることは不可能なんですね。
というように、πの凄さに打たれていると、エドガー・ケイシーという20世紀初頭の
眠れる予知能力者と言われた人の言った、アカシック・レコードというものが思い出されます。
アカシック・レコードには何でもかんでも書いてあって、そこから任意に必要な情報をひょいと
取りだす能力を、ケイシーは持っていたことになっています。
しかし、πにいは何でも書いてあるということは、可能性の未来もウソもすべて書いてあるということです。
僕が今日、映画を観にいく可能性があったとして、それもπには書かれているでしょう。
だから、πとアカシック・レコードが同じものの別称みたいな関係であれば、
ケイシーはウソとか可能性の未来の情報とかもひっぱってきていたかもしれない。

とまぁ、オカルト話にしてしまいましたね。
本書はオカルトがかっていません、
ちゃんとした数学に関する読みやすい読みものですので、あしからず。
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