読書。
『飛ぶ教室』 エーリッヒ・ケストナー 山口四朗 訳
を読んだ。
1,2年前に重松清さんの作品中に出てきたことで知ったのですが、
児童向け文学の傑作と言われる『飛ぶ教室』を読みました。
80年くらい前の、ナチス台頭前夜の時代に出版されたドイツの作品。
面白かったですねー。
読んでいて泣きそうになるのですが、
無理やりなくらい急角度でぐいんと曲がって泣かせるようなスタイルではなくて、
読んでいるうちに、じんわりと涙腺にくるというか、
薄いベールが一枚はがされて(それも気づかない間に)、
その見せられた真実にぐっとくるというか、そういう感覚で
胸に訴えられてきます。
主人公たち5人の少年、そして2人の大人、
それぞれが血の通った好人物であるのですが、
美化されていなくて、等身大の人間として描かれている。
そして、大人も子どもも、気持ちの良いくらい、
素直なこころの有り様をしています。
作品としては、けっこう威勢がよくて、
それでいて、ベースには純粋さがあるような、
酸味のそがれていない100%オレンジジュースみたいな
おいしさのある作品です。
まえがきに書かれていますが、
作者は子どもが幸せ一辺倒の存在ではないことをしっかりわきまえている。
大人の涙以上に重い涙を流す子どもだっているし、
子どもにだって不幸はちゃんと存在する、というようなことを言っています。
その通りだなあと思い、僕もそういうことを忘れず、
うそんこの思索でもって子どものことを考えたりしないように
気をつけようと思いました。
『飛ぶ教室』 エーリッヒ・ケストナー 山口四朗 訳
を読んだ。
1,2年前に重松清さんの作品中に出てきたことで知ったのですが、
児童向け文学の傑作と言われる『飛ぶ教室』を読みました。
80年くらい前の、ナチス台頭前夜の時代に出版されたドイツの作品。
面白かったですねー。
読んでいて泣きそうになるのですが、
無理やりなくらい急角度でぐいんと曲がって泣かせるようなスタイルではなくて、
読んでいるうちに、じんわりと涙腺にくるというか、
薄いベールが一枚はがされて(それも気づかない間に)、
その見せられた真実にぐっとくるというか、そういう感覚で
胸に訴えられてきます。
主人公たち5人の少年、そして2人の大人、
それぞれが血の通った好人物であるのですが、
美化されていなくて、等身大の人間として描かれている。
そして、大人も子どもも、気持ちの良いくらい、
素直なこころの有り様をしています。
作品としては、けっこう威勢がよくて、
それでいて、ベースには純粋さがあるような、
酸味のそがれていない100%オレンジジュースみたいな
おいしさのある作品です。
まえがきに書かれていますが、
作者は子どもが幸せ一辺倒の存在ではないことをしっかりわきまえている。
大人の涙以上に重い涙を流す子どもだっているし、
子どもにだって不幸はちゃんと存在する、というようなことを言っています。
その通りだなあと思い、僕もそういうことを忘れず、
うそんこの思索でもって子どものことを考えたりしないように
気をつけようと思いました。