読書。
『せんせい。』 重松清
を読んだ。
学校の先生が主役や大事なわき役となって登場する
六篇の物語集。短編集です。
重松さんの書く話は、
年を取って読むたびに沁みる度合いが深まるように感じます。
人生経験の多寡によって、印象が変わるような小説なのかもしれない。
今作も、ぐんと沁みて、目に涙が滲んで、
その熱さを感じるような作品が多かったです。
また、読みながら、自分と教師という関係について、
振り返りさせられるようなところもあるんです。
僕はそういえば中学校は野球部で補欠だったけれど、
ぞんざいな扱いだったなぁとか思いだすわけです。
それで、その顧問の教師と20年以上たって、
道端で出くわしたことがあるのですが、
きっとあの先生は、この小説で書かれている
先生のように自問して悩んだりはしないだろうなぁと
残念に思いもしました。
そして、不当な窮地に立たされている、
つまり端的なもので言えばいじめだけれども、
そういう立場に立たされた子どもを思うと、
憤りとともにどうにかしてやりたいなと強く感じます。
そこを、うまく小説で、現実の苦みもとりいれた内容で書いているのが、
重松さんなんですよねえ。
本作では、とくに、「ドロップスは神さまの涙」という作品が
ぐぐぐっときました。
重松さんはもうメジャーな作家ですが、
もっと大メジャーになって読まれると
もっといいよなと思わせられる人です。
『せんせい。』 重松清
を読んだ。
学校の先生が主役や大事なわき役となって登場する
六篇の物語集。短編集です。
重松さんの書く話は、
年を取って読むたびに沁みる度合いが深まるように感じます。
人生経験の多寡によって、印象が変わるような小説なのかもしれない。
今作も、ぐんと沁みて、目に涙が滲んで、
その熱さを感じるような作品が多かったです。
また、読みながら、自分と教師という関係について、
振り返りさせられるようなところもあるんです。
僕はそういえば中学校は野球部で補欠だったけれど、
ぞんざいな扱いだったなぁとか思いだすわけです。
それで、その顧問の教師と20年以上たって、
道端で出くわしたことがあるのですが、
きっとあの先生は、この小説で書かれている
先生のように自問して悩んだりはしないだろうなぁと
残念に思いもしました。
そして、不当な窮地に立たされている、
つまり端的なもので言えばいじめだけれども、
そういう立場に立たされた子どもを思うと、
憤りとともにどうにかしてやりたいなと強く感じます。
そこを、うまく小説で、現実の苦みもとりいれた内容で書いているのが、
重松さんなんですよねえ。
本作では、とくに、「ドロップスは神さまの涙」という作品が
ぐぐぐっときました。
重松さんはもうメジャーな作家ですが、
もっと大メジャーになって読まれると
もっといいよなと思わせられる人です。