読書。
『砂漠』 伊坂幸太郎
を読んだ。
直木賞候補にもなった作品です。
読んでいると、自分の大学時代を思い出しましたねぇ。
そうなんですよ、この作品は、主人公たちグループの、
大学入学から卒業までの期間のなかでの物語なんです。
麻雀やボウリングに興じながら、
友人関係、恋愛関係を楽しむ彼ら。
まるで「人生でもっとも良い時」であるという輝きすら感じさせます。
そんな、タイトルの「砂漠」と相反するような「オアシス」な学生時代なのですが、
社会の「砂漠」に囲まれているそのなんともいえない、
当人たちからするときっと不気味でうすら寒い感覚を
ふとした瞬間に味わったり、考察の対象にしたりなどして、
それでも、そんな砂漠にいつかは出ていかなくてはならないことを
主人公は漠然と予感している。
しかし、たぶんに、主人公たちかれらは
そんな「砂漠」たる社会に足を踏み入れた後にも、
砂漠にいる渇きや飢えに苦しむことにはならないように思える。
「砂漠」は彼らにとって幻影になり下がったんだと思えます。
「砂漠」を予感しながらも、
それに捉われず、有意にも無為にもそのどちらに偏り過ぎずに、
とにかく、生活してきたこと。
主人公・北村の変化や鳥井や南や東堂や西嶋たちみんなの変化が物語るのは、
最後の場面、卒業式での学長の言葉そのものが当てはまるのではないだろうか。
外的な関わりとしては、
連続強盗犯、空き巣グループ、キックボクサー・・・などがいて
いろいろと彼らがテーマになったり要素になったりして、
物語は進んでいきます。
そういう絡み合いを読みながら、
やっぱり、仲間ってものの好さ・大学生くらいの時期の好さを味わうような
作品だったかなあという感想です。
いやぁ、良かったですね、おもしろかったです。
自分が書くことを考えて勉強しようと序盤から中盤にかけて、
そういう意識でもいたのですが、
語られる中身がしっかりしていることの大事さを知ったような気がしました。
・・・とか、そんな感じでもなかったりして?!
『砂漠』 伊坂幸太郎
を読んだ。
直木賞候補にもなった作品です。
読んでいると、自分の大学時代を思い出しましたねぇ。
そうなんですよ、この作品は、主人公たちグループの、
大学入学から卒業までの期間のなかでの物語なんです。
麻雀やボウリングに興じながら、
友人関係、恋愛関係を楽しむ彼ら。
まるで「人生でもっとも良い時」であるという輝きすら感じさせます。
そんな、タイトルの「砂漠」と相反するような「オアシス」な学生時代なのですが、
社会の「砂漠」に囲まれているそのなんともいえない、
当人たちからするときっと不気味でうすら寒い感覚を
ふとした瞬間に味わったり、考察の対象にしたりなどして、
それでも、そんな砂漠にいつかは出ていかなくてはならないことを
主人公は漠然と予感している。
しかし、たぶんに、主人公たちかれらは
そんな「砂漠」たる社会に足を踏み入れた後にも、
砂漠にいる渇きや飢えに苦しむことにはならないように思える。
「砂漠」は彼らにとって幻影になり下がったんだと思えます。
「砂漠」を予感しながらも、
それに捉われず、有意にも無為にもそのどちらに偏り過ぎずに、
とにかく、生活してきたこと。
主人公・北村の変化や鳥井や南や東堂や西嶋たちみんなの変化が物語るのは、
最後の場面、卒業式での学長の言葉そのものが当てはまるのではないだろうか。
外的な関わりとしては、
連続強盗犯、空き巣グループ、キックボクサー・・・などがいて
いろいろと彼らがテーマになったり要素になったりして、
物語は進んでいきます。
そういう絡み合いを読みながら、
やっぱり、仲間ってものの好さ・大学生くらいの時期の好さを味わうような
作品だったかなあという感想です。
いやぁ、良かったですね、おもしろかったです。
自分が書くことを考えて勉強しようと序盤から中盤にかけて、
そういう意識でもいたのですが、
語られる中身がしっかりしていることの大事さを知ったような気がしました。
・・・とか、そんな感じでもなかったりして?!