読書。
『ANAが大切にしている習慣』 ANAビジネスソリューション
を読んだ。
日本のトップ企業のひとつであるANAの社員たちの仕事への取り組み方と、
その職場の仕組みや文化、環境、風土のようなものを解説した本です。
一つの職場をチームととらえ、たえずお客様のためを考えて仕事をする。
そして、対人関係の構築や情報伝達、暗黙知の共有などのために有効である
「雑談」を奨励しています。
挨拶、他愛のない会話も大事だととらえられています。
僕も経験がありますが、そういう職場は意見の交換や共有ができるし、
各人のキャラクターがわかるようになるので、働きやすいです。
かといって、意見を逐一かわすことで、
組織内を画一的にしていこうとするわけではない。
ダイバーシティ(多様性)を大事にする文化があるようです。
多様性を大事にすることで、チームで考えるときにいろいろな意見が出てくる。
優秀な人がひとりいても、それで完璧というわけではない。
優秀な人が10の意見をだしたとして、あまり優秀ではない人がだした2つの意見が、
その優秀な10の意見と被ることなく、
独立して立派なものだということがよくあるということです。
ANAでは人材を「人財」という言葉で表現するように、
人こそ大事だし、しっかり育てようとする気風があるようです。
だからこそ、前述の「雑談」もそうですが、
枠組みをしっかりつくり、それで囲って当てはめるような、
人と仕事のマッチングはしていないのでしょう。
本書に図示されていますが、
最大限の結果を出すためには、チームの相乗効果が必要で、
そのためにはリーダーシップ(各人への影響力)が土台となり、
そのためには対人関係(チームワークのベース)が土台となり、
そのためにはコミュニケーション(情報伝達のベース)が土台となる。
こういう図式は理想だけのものというわけではなく、
ANAで実際にそうなっている状態を解説したものでもあり、
いろいろな会社で取り組めるモデルだと思います。
また、組織の成功循環モデルという
MITの教授が明らかにしたサイクルも載っているのですが、
関係の質を高めれば思考の質が高まり、
思考の質が高まれば行動の質が高まり、
行動の質が高まれば結果の質が高まるようです。
それで、結果の質が高まればさらに関係の質が高まっていく。
つまり、結果を出すためには、関係の質を改善するべきだと。
バッドサイクルの場合は、これらが逆に悪化のらせん構造で下へ下へと伸びていきます。
そんなわけで、
これでもかというように、読みこめば読みこむほど、
対人関係とコミュニケーションがものすごく大事だという事例に目が触れていく。
鍵は、意思の疎通、です。
しかしながら、これはだめだよという職場のあり方も具体的に載っているのですが、
たとえば「裏ルール」というもの。
マニュアルから外れた、現場だけで通用しているそこだけの内緒のルールです。
それも大概が「楽をしよう」とするために生まれるようで、
そういうのは、自分のこれまでの仕事経験でもあるなあと実感を持ちました。
でも、裏ルールであっても、マニュアルに無駄があって生まれたものであれば、
それをオープンに議論の俎上にのせて、
裏ではない正統なルールに昇格させることで実現させることは可能な事だし、
健全でもあります。
そういった健全な風土でこそ、良質な関係が育まれることだって考えやすいですよね。
最後にですが、
本書では「アサーション」という取り組みが載っています。
アサーションとは、「相手の立場を尊重し、お互いを大切にしながら素直に
コミュニケーションをする自己表現法であり、安全を保つために
最も必要とされる姿勢」と書いてありました。
これに対しては、到達度がどこまでかはわかりませんが、
僕自身、生きやすさを考えて自然にやれている態度でもありました。
なので、ちょっと胸を張ってしまいますよ。ふふふ。
『ANAが大切にしている習慣』 ANAビジネスソリューション
を読んだ。
日本のトップ企業のひとつであるANAの社員たちの仕事への取り組み方と、
その職場の仕組みや文化、環境、風土のようなものを解説した本です。
一つの職場をチームととらえ、たえずお客様のためを考えて仕事をする。
そして、対人関係の構築や情報伝達、暗黙知の共有などのために有効である
「雑談」を奨励しています。
挨拶、他愛のない会話も大事だととらえられています。
僕も経験がありますが、そういう職場は意見の交換や共有ができるし、
各人のキャラクターがわかるようになるので、働きやすいです。
かといって、意見を逐一かわすことで、
組織内を画一的にしていこうとするわけではない。
ダイバーシティ(多様性)を大事にする文化があるようです。
多様性を大事にすることで、チームで考えるときにいろいろな意見が出てくる。
優秀な人がひとりいても、それで完璧というわけではない。
優秀な人が10の意見をだしたとして、あまり優秀ではない人がだした2つの意見が、
その優秀な10の意見と被ることなく、
独立して立派なものだということがよくあるということです。
ANAでは人材を「人財」という言葉で表現するように、
人こそ大事だし、しっかり育てようとする気風があるようです。
だからこそ、前述の「雑談」もそうですが、
枠組みをしっかりつくり、それで囲って当てはめるような、
人と仕事のマッチングはしていないのでしょう。
本書に図示されていますが、
最大限の結果を出すためには、チームの相乗効果が必要で、
そのためにはリーダーシップ(各人への影響力)が土台となり、
そのためには対人関係(チームワークのベース)が土台となり、
そのためにはコミュニケーション(情報伝達のベース)が土台となる。
こういう図式は理想だけのものというわけではなく、
ANAで実際にそうなっている状態を解説したものでもあり、
いろいろな会社で取り組めるモデルだと思います。
また、組織の成功循環モデルという
MITの教授が明らかにしたサイクルも載っているのですが、
関係の質を高めれば思考の質が高まり、
思考の質が高まれば行動の質が高まり、
行動の質が高まれば結果の質が高まるようです。
それで、結果の質が高まればさらに関係の質が高まっていく。
つまり、結果を出すためには、関係の質を改善するべきだと。
バッドサイクルの場合は、これらが逆に悪化のらせん構造で下へ下へと伸びていきます。
そんなわけで、
これでもかというように、読みこめば読みこむほど、
対人関係とコミュニケーションがものすごく大事だという事例に目が触れていく。
鍵は、意思の疎通、です。
しかしながら、これはだめだよという職場のあり方も具体的に載っているのですが、
たとえば「裏ルール」というもの。
マニュアルから外れた、現場だけで通用しているそこだけの内緒のルールです。
それも大概が「楽をしよう」とするために生まれるようで、
そういうのは、自分のこれまでの仕事経験でもあるなあと実感を持ちました。
でも、裏ルールであっても、マニュアルに無駄があって生まれたものであれば、
それをオープンに議論の俎上にのせて、
裏ではない正統なルールに昇格させることで実現させることは可能な事だし、
健全でもあります。
そういった健全な風土でこそ、良質な関係が育まれることだって考えやすいですよね。
最後にですが、
本書では「アサーション」という取り組みが載っています。
アサーションとは、「相手の立場を尊重し、お互いを大切にしながら素直に
コミュニケーションをする自己表現法であり、安全を保つために
最も必要とされる姿勢」と書いてありました。
これに対しては、到達度がどこまでかはわかりませんが、
僕自身、生きやすさを考えて自然にやれている態度でもありました。
なので、ちょっと胸を張ってしまいますよ。ふふふ。