読書。
『杏のふむふむ』 杏
を読んだ。
元祖・歴女でもいらっしゃる
モデル・女優の杏さんによる初エッセイ集の文庫版。
現在は第二弾のエッセイ集も発売されているようです。
出会いをテーマにして書かれた、
10ページ前後のエッセイがたくさん収録されています。
しっかりとした言葉遣いでいて、穏やかで柔らか。
さらには、笑えたり微笑ましかったりするし、
語りすぎないところや言葉のチョイスなどによって文章に緩急がある。
もっとも、その内容が魅力的で、夢中になって読んでしまいます。
たのしい読書になりました。
杏さんは僕よりも9歳年下のようですが、
とても内容濃く生きてこられたような印象の方で、
前にEテレの対談番組「SWITCHインタビュー」に彼女が出演されたときには
その聡明な言葉のセンスや知識の深さに驚いたものでした。
9歳年下でも、僕以上にあたまがしっかりとしています。
人生は一度きりだけれど、その人生の瞬間瞬間を無駄にしてしまうことって
けっこうあると思うのです、それも本当に無駄だなという使い方って。
たとえば、僕の人生にはそんな要素がたっぷりとある。
でも、杏さんって、そういうところが、
前を向いて一歩一歩確実に進んでいく方のように見受けられます。
その積み重ねがきちんとあるタイプなのでしょうね。
ここはネタバレになりますが、
小学生に「これで良い」と「これが良い」の違いを教えて、
「これが良い」と自分の意志による選択で日々を送っていくのっていいんだよ、
と説明しているところがあります(それも、妖怪人間ベラの恰好でなんですが)。
そういう姿勢こそが、
杏さんが人生を濃く生きてきた秘訣の大きな一つなんでしょう。
自分よりも若い人に真正面からうんうんと学べるような年齢に
僕もなったなあと感慨もありつつ、
このエッセイ集は楽しいし、刺激にもなるし、
身近に杏さんを感じてなごみもするので、オススメです。
巻末の村上春樹さんの解説で、
杏さんは「普通の女の子」と評されていますが、
そうか、それならそれで、
普通の女の子のなんと素晴らしいことよ!!と思いましたよ。
『杏のふむふむ』 杏
を読んだ。
元祖・歴女でもいらっしゃる
モデル・女優の杏さんによる初エッセイ集の文庫版。
現在は第二弾のエッセイ集も発売されているようです。
出会いをテーマにして書かれた、
10ページ前後のエッセイがたくさん収録されています。
しっかりとした言葉遣いでいて、穏やかで柔らか。
さらには、笑えたり微笑ましかったりするし、
語りすぎないところや言葉のチョイスなどによって文章に緩急がある。
もっとも、その内容が魅力的で、夢中になって読んでしまいます。
たのしい読書になりました。
杏さんは僕よりも9歳年下のようですが、
とても内容濃く生きてこられたような印象の方で、
前にEテレの対談番組「SWITCHインタビュー」に彼女が出演されたときには
その聡明な言葉のセンスや知識の深さに驚いたものでした。
9歳年下でも、僕以上にあたまがしっかりとしています。
人生は一度きりだけれど、その人生の瞬間瞬間を無駄にしてしまうことって
けっこうあると思うのです、それも本当に無駄だなという使い方って。
たとえば、僕の人生にはそんな要素がたっぷりとある。
でも、杏さんって、そういうところが、
前を向いて一歩一歩確実に進んでいく方のように見受けられます。
その積み重ねがきちんとあるタイプなのでしょうね。
ここはネタバレになりますが、
小学生に「これで良い」と「これが良い」の違いを教えて、
「これが良い」と自分の意志による選択で日々を送っていくのっていいんだよ、
と説明しているところがあります(それも、妖怪人間ベラの恰好でなんですが)。
そういう姿勢こそが、
杏さんが人生を濃く生きてきた秘訣の大きな一つなんでしょう。
自分よりも若い人に真正面からうんうんと学べるような年齢に
僕もなったなあと感慨もありつつ、
このエッセイ集は楽しいし、刺激にもなるし、
身近に杏さんを感じてなごみもするので、オススメです。
巻末の村上春樹さんの解説で、
杏さんは「普通の女の子」と評されていますが、
そうか、それならそれで、
普通の女の子のなんと素晴らしいことよ!!と思いましたよ。